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【オーバーロクマル世代応援企業】76歳、スマホを駆使してベルギービールの営業 「EVER BREW」

★第4回「EVER BREW」

 この連載は、25年間で2万人の経営者と交流してきた人材採用コンサルタント会社・キイストンの細見昇市社長が、60代以上の就業に積極的な企業30社を選出。夕刊フジと共同で紹介・顕彰するものです。

 ビストロ・カフェ「BUTCHER NYC五反田」をはじめ、19店のビア・ガーデン、ベルギービールやワインの輸入・卸などを展開している「EVER BREW」(東京都港区、菅原亮平社長、http://www.everbrew.co.jp)。同社のベルギービール事業で営業を担当している黒田重喜氏は76歳だ。

 黒田氏は大学卒業後、酒造会社に就職。定年までの37年間、日本酒の販売営業を担当していた。同社に勤めることになったきっかけについて、菅原社長は「黒田さんとは以前から面識があり、アドバイスをいただいたり、お話を伺ったりしていました。そうした関係から2004年に創業する際、ぜひ新しい会社に来てほしいと口説きました。年齢は私の2倍ですが、憧れの存在でもありました」と語る。

 黒田氏の毎日は忙しい。

 「極端に言えば、休みなしの勤務です。出社は基本的には週2回、9時から18時までですが、出社していなくてもメールやファクスなどで会社に入る情報はスマホやタブレットなどを通して確認できるため、離れていても状況は把握しています。弊社にはチャットシステムがあり、私もそのメンバーですから、社内でどのようなことが起きているかを常に把握することができます」(黒田氏)。76歳とはいえ、モバイル機器を駆使するという柔軟性に驚かされる。

 新しいモノへの好奇心や柔軟性が豊かだからか、黒田氏は若い社員にも人気があるようだ。「社員の飲み会などにも積極的に参加して、若い世代とも気軽に会話していますし、お互いが楽しんでいるようです。38歳の僕よりすごいですよ」と菅原社長は感心する。

 黒田氏は、場所や地域をいとわず、販売店や問屋さんを訪れることもあるという。「ベルギービールを人づてに聞いたとか、なにかのきっかけで知った方からの問い合わせがあった場合など、間髪をいれず訪れるようにしています。情報機器が進化していますが、仕事の基本はフェース・トゥー・フェースだと思います」と人とのつながり、関係の大事さを強調する。

 ベルギービールを味わい、世代を超えて人を愛し、仕事を楽しみ、軽やかに行動すること。これらすべてが年齢を感じさせない元気さや若さにつながっているようだ。(取材・土金哲夫)

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