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【オーバーロクマル世代応援企業】「温かいファミリー」支える“お母さん”

★第6回トーホーエージェンシー

 この連載は、25年間で2万人の経営者と交流してきた人材採用コンサルタント会社・キイストンの細見昇市社長が、60代以上の就業に積極的な企業30社を選出。夕刊フジと共同で紹介・顕彰するものです。

 東京都内5店舗で参鶏湯のおいしい店「鳥一代」を展開する「トーホーエージェンシー」(港区、山崎一彦社長、https://www.toriitidai.com)。従業員は社員が15人、パートが45人で、パートのうち男性1人、女性7人がシニアだ。

 「会社は大きなファミリーという感じで、なかでもシニアの方は、“お父さん、お母さん”的な存在です。実際、女性は“お母さん”と呼ばれています」と山崎社長。

 そこで、山崎公代さん(78)、山田光枝さん(74)、笹原久子さん(70)、合計年齢222歳になる元気満ちあふれる“お母さん”たちに仕事ぶりを語ってもらった。

 最年長の山崎さんはチャキチャキの下町っ子で、スタッフからは親しみを込めて“ちゃーちゃん”との愛称でも呼ばれている。実は山崎社長の実母で、2年前から仕込みなどの下ごしらえを任されている。週6日、7時間の勤務だ。

 「家にいるとシャキッとしないし、仕事をすると生活にメリハリがついて張り合いがあっていいですよ」と、セントラル・キッチンの作業台の壁に貼られたお孫さんの写真をチラッと眺めながら語ってくれた。お元気そうですね、との問いかけに「元気なんです!」と胸を張る。脇から「僕より先に出社しますし、家にいる時よりも職場でのほうがよく話しますね」と山崎社長。

 3人のちょうど真ん中が山田さん。愛知県出身で2年前から勤務している。山崎さんと同じく仕込みなど下ごしらえを任されている。普段は昼間の勤務だが、取材した日は夜勤とのことで、勤務前に賄い食で腹ごしらえ。ちょっとのぞいてみたら、年齢のわりに量の多さに驚いた。食欲旺盛ということは元気な証しなのだろう。

 “最年少”の笹原さんは勤務年数が11年になる、4代続く江戸っ子だ。週5日、1日6時間ほどホールでの勤務に就いている。「息子たちと接している感じです。ですから仕事のうえで理不尽な言動があると、厳しく叱りますよ」。叱ることができるのはやはり、みんなの“お母さん”だからだろう。

 「シニアの方にスピードを求めてはいません。細かなことや若い男性スタッフでは気がつかないことに目を配ってくれているのでありがたいですし、安心できます」と山崎社長。

 職場からは「温かいファミリー」の雰囲気が伝わってきた。(取材・土金哲夫)

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