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人間が太刀打ちできない膨大な「SNS情報」AIが解析→速報配信 Spectee(スペクティ)・村上建治郎CEO (1/2ページ)

★Spectee(スペクティ)・村上建治郎CEO(44)

 SNS上の膨大な情報を人工知能(AI)がリアルタイムで収集・解析し、事件や事故、災害などの緊急情報を速報する「Spectee(スペクティ)」のサービスで急成長中だ。「荒木ゆい」という名の「AIアナウンサー」も抱える同社。最先端のテクノロジーで報道機関や地方自治体、企業を支えているが、起業の原点は東日本大震災だったと明かす。(中田達也)

 --「SNS速報サービス」とは

 「ツイッター、インスタグラム、フェイスブック、ユーチューブの情報をAIで自動収集してニュース性を判断し、配信しています。顧客の約7割がメディアですが、残りが地方自治体や警察、消防、鉄道や航空会社など、危機管理に役立てるような情報解析も行っています」

 --航空会社も使っているのですね

 「空港でトラブルが起きたときには現場から連絡が来るよりも先にネットに上がることも多いですし、最近は機内でもネットがつながるのでいろいろな情報が出てきます。企業にとっても早め早めに知ることができるのは大事だと思います」

 --デマ情報をどう排除するのですか

 「過去にあったデマ情報のテキストや写真を解析して類似性が高いと判断したり、過去にデマを流したIDをブラックリストにしたりしています。AIは人の目より確度は高いですが100%とはいかないので、最終的には24時間態勢で人が判断しています」

 --AIアナウンサー「荒木ゆい」の名前の由来は

 「会社が新宿区の荒木町にあるからですね。速報サービスの読み上げ機能として始めましたが、地方のテレビ局で早朝のニュースを読むなど3本のレギュラーを持っています。キャラクターがあると、受け手にとって、情報がすんなり入ってくるんですね。そうでない場合、ロボットがしゃべっているような雰囲気に感じるようです」

 --ほかのAIアナウンサーとの違いは

 「ニュースをなめらかに読むという点は圧倒的に違います。実際のアナウンサーの音声データを機械学習し、蓄積しています」

 --AIを使ったメディアになる考えは?

 「SNSから情報を収集してニュース原稿や映像を自動的に作成し、AIアナウンサーが読むというところまで一瞬で可能です。ただ、いまのところメディアになることはそんなに考えていません。メディアの価値は番組をどう構成するか、紙面をどう編集するか、伝えたいものは何か、などを考えることだと思います。コンテンツ制作の自動化は進みますが、そこから先は人間がやることだと感じています」

 --起業のきっかけは

 「2011年3月の東日本大震災の時に東京にいたんですが、テレビでは現地の情報はなかなか入ってきませんでした。4月に東北にボランティアに行って実際に見た光景と相当ギャップがありました。一方でツイッターでは現地の情報がどんどん上がってくる。それをうまく整理して伝えられたら役に立つんじゃないかなと考えました」

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