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漁業青年の“熱気”を伝える! 「大森 海苔のふるさと館」

 2月6日は「海苔(のり)の日」。大宝律令にのりが租税として納められたと書かれ、律令ができたのが西暦に換算すると同日なので制定。近年、この季節は「恵方巻」から思い出す向きもあろう。

 江戸時代から浅瀬の広がる東京・大森周辺はのり産地として発展。沿岸埋め立て計画により1963年に歴史を閉じたが、同館はその伝統文化を伝えるために設立された。

 館内は、のりを刻む包丁やまな板、洗いざる、漁師のはんてんや弁当鉢まで展示物が豊富だ。

 入館してまず目を引くのが全長13メートルの船。大田区に唯一残るのり船で、58年に資材やのり採りの小舟を漁場に運ぶため建造された。同区沿岸ののりは質、量ともに全国に誇り「本場乾海苔」として称賛を受けた。

 現在、開館10年を記念して企画展「大田の漁業青年たちの挑戦-昭和の海苔研究ことはじめ-」を開催中(4月14日まで)。見ものは「大森海苔研究会だより」など、手書き文字ガリ版刷りホチキス止めの研究資料。かつて学級通信から町内会報まで身近な刷り物は皆これだった。

 51年の創刊号は会長の「産業の振興は青年にあり」との言葉が載り、事業発展期の熱気を感じる。(矢吹博志)

 ■「大森 海苔のふるさと館」(東京都大田区平和の森公園2の2、03・5471・0333)9~17(6~8月は19)時。入館無料。休館日は毎月第3月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始。

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