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副業のための“社外人脈”の構築 異業種交流会、セミナーなど

 第二の人生をシミュレーションする手段にもなりうる「副業」。定年世代が目指すべきはやはり、積み重ねてきたキャリアや人脈を活かすスタイルだという。

 だが、「よくよく考えたら、『副業をしたい』と相談できるような相手がいない」(52歳・男性)、「若い頃に比べると、社外とのつきあいが減っている」(54歳・男性)といったケースも珍しくない。

 生活総合情報サイト、オールアバウト「起業・独立のノウハウ」ガイドの中野裕哲氏はこうアドバイスする。

 「副業探し自体は、派遣登録型のサービスなどを利用すれば、必ずしも人脈に頼る必要はありません。ただし、定年後を見据えるなら、社外人脈は拡充しておいて損はありません」

 定年後の選択肢を増やすためにも、周囲から声がかかる可能性は広げておいた方がいいというのが、その理由だ。

 「広い人脈を持っていたとしても、それが同世代にばかり偏っている場合は要注意です。時代の流れは速く、最新の情報を持っているのはやはり、若い世代。副業や起業に興味があるなら、意識的に年下の世代ともつきあっておいて損はありません」

 では、どうすれば社外ネットワークを広げられるのか。

 「まずは積極的に、社外の集まりに参加することです。異業種交流会でも、趣味の集まりでも何でも構いません。興味がある分野の勉強会やセミナーに足を運ぶのもいい。こうした会合にはたいてい懇親会がついていますので、うまく活用しましょう」

 異業種交流会にせっせと参加しても、人脈につながらないという話もよく聞くが…。

 「ひとくちに異業種交流会といっても、その中身はさまざまです。質の高い場を厳選して参加したいところですが、社外ネットワークが乏しいとその見極めも難しい。一度参加すれば、様子がわかるので、尻込みせずにまずは参加し、“自分に合う”と思える場を探すことをおすすめします」

 人間関係は1日にしてならず。あちこちに顔を出し、居心地のいい場を見つける努力を重ねることは、定年後の自分への最大のプレゼントになりうる。

 ■島影真奈美(しまかげ・まなみ) ライター/老年学研究者。1973年宮城県生まれ。シニアカルチャー、ビジネス、マネーなどの分野を中心に取材・執筆を行う傍ら、桜美林大学大学院老年学研究科に在籍。「ホテル業界の高齢者雇用」をテーマに論文執筆を進めている。

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