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急成長!SMS配信サービスの「アクリート」 「事業・業績・株価妙味」三拍子そろった

 再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とした「米国フェーズ2b」の臨床結果が不調だったとし、マザーズ時価総額トップ(現在はメルカリ)だったサンバイオが大暴落を始めたのが先週でした。

 東証マザーズ指数先物の売買が一時中断される措置(サーキットブレーカー)が働くなど「サンバイオショック」が広がっていましたが、その余波もようやく収束し始めています。

 マザーズ市場は人で例えるなら「病み上がり」の状況です。しかし、2月に新規上場する5銘柄が22日から順次登場、これが物色のカンフル剤となって、今月下旬からは商いに盛り上がりが期待できるでしょう。また、14日で企業の決算発表は一巡するので、好業績銘柄の個別株物色が展開される期待があります。

 魅力的な事業内容、好業績、そして株価の値ごろ妙味と三拍子そろったマザーズ銘柄の「アクリート」(4395)が注目企業となってくるはずです。

 同社株の最大の魅力は「事業内容」で、企業から個人に向けてのSMS(ショートメッセージ)配信サービスを手掛ける国内トップ企業です。SMSは相手先の電話番号だけで全角70文字の文字情報を送受信できるショートメッセージサービスで、その長所は不通率の低さにあります。

 電話(音声通話)は不通率が高く、郵便・Eメール・FAXなどの個人向け通信手段は即時性、閲覧率の低下という問題が生じています。これに対してSMSは携帯電話保有者に対して、携帯電話番号への送信が可能です。

 電話番号は変更されにくく、一般的にSMSは即時閲覧率が高い通信手段となっていることが特長です。主な用途は、会員登録、パスワード配信などを行う際の携帯電話番号を用いた個人認証手段のほか、採用情報、支払督促、顧客関係管理などのマーケティング・コミュニケーション手段として利用されています。

 タクシー配車アプリ、仮想通貨取引所、決済サービス、動画共有アプリ等の新サービス普及に伴う個人認証手段の分野のほか、人材サービス企業でのコミュニケーション手段、マーケティング企業でのコミュニケーション手段として需要が増加の途上にあります。

 魅力的なビジネスモデルを反映して業績も絶好調です。集計中の2018年12月期業績は、売上高が前期比46%増の13億9000万円、経常利益は同17%増の2億円を見込み、4年間で売上高は5倍、経常利益は6・4倍と急成長しています。13日に発表される本決算での今期計画に期待が持てます。

 一方、株価は1000円近辺です。昨年7月に公開価格の2倍となる1542円初値をつけ、8月には1929円まで上昇しました。この新規上場人気の反動が影響して株価は長期の調整局面にありましたが、昨年12月に700円の安値を付けて、出直り体制に入りました。

 現在は無配で、新規上場後の株主還元をまだ発表していないことも、今後の期待材料として働いてくるでしょう。

 ■天野秀夫(あまの・ひでお) 日本大学法学部卒。1987年4月、日本証券新聞社に入社。記者、編集局長などを経て、代表取締役社長を12年近く務める。2017年4月、独立。証券・金融界、上場企業経営者とのパイプを生かし金融リテラシーへの貢献を目指す。

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