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シニア就活、常識にこだわらず職の幅を広げる 「適材適所」がキーワード

★働き方編・熟戦力活用(2)

 リクルートスタッフィングが推進する「熟戦力」は、「派遣による定年世代の能力活用」を表現する造語だ。今回は派遣先の意見を聞いた。

 ■職の幅を広げる

 ツルハグループは全国にドラッグストア(ツルハドラッグ、くすりの福太郎など)を展開する企業グループだ。同グループは60歳定年制と65歳までの雇用延長という、標準的なシニア雇用のスタイルである。

 そんな同社に「派遣」という新しい雇用形態が誕生した。先駆けとなったのが、前回紹介した力石(ちからいし)利生氏さん(70)だ。

 ツルハグループマーチャンダイジングでPB(プライベートブランド)商品の品質管理という重要な職務を遂行するには、力石さんのような専門的な知見と経験をもつ人物に頼らざるを得ない。

 「店舗販売がメーン事業の当社にあって、“メーカー色”の強い職種ですから、力石さんは大変心強い存在です。軌道に乗った今も、お互いの弱いところを補い合いながら仕事に当たっています」と上司でPB商品開発部・品質管理グループリーダーの根本武さん(46)は言う。

 力石さんは、前職でISO認定にかかわった経歴から、関連の仕事を探していたという。しかし、リクルートスタッフィングの派遣登録をしたことで、もっと幅広い職務対象があることを知り、現職を見つけた。シニア就活ではどうしても前職と似たような仕事を探しがちだが、従来の常識にこだわらず、職の幅を広げることも大切なようだ。

 ■「適材適所」がキーワード

 ツルハグループが全国で展開する店舗では、地元のパート・アルバイトが従業員の多数を占める。最近はシニアの採用も増えているという。

 「シニアと言っても、体力的に若い方が多く、品出しなどの仕事も普通にやっていただいています。例えば早朝勤務では午前7時からでも出勤してもらえるなど、朝が比較的得意なシニアの特性が生かされていると思います」と根本さん。

 こうしたシニア雇用の状況を見ると、“適材適所”という言葉が浮かび上がってくる。それは企業側だけが決めるのではなく、「自分の状況に合わせ、何が一番適しているか」をシニア自身が冷静に判断するということでもあるのだ。(「オレンジ世代」取材班)

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