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画面を巻き取れる65型テレビ 韓国LG電子「LG SIGNATURE OLED TV R」

 1月上旬に、米ラスベガスで開催された家電技術展示会「CES 2019」では、さまざまな新製品が発表されたが、なかでも積極的な製品展示が目を引いたのが韓国LG電子だ。特に、台座に有機ELディスプレーを巻き取ることができるテレビは、世界中から訪れた来場者が、最も注目した製品だといえるだろう。

 このテレビは、「LG SIGNATURE OLED TV R」と呼ばれ、テレビを視聴するときには、65型の有機ELテレビとして利用。テレビを見ていないときには、台座にディスプレーを巻き取って、存在感を感じさせない家具のようなスタイルで使うことができる。また、ディスプレーの3分の1だけを使って、時計や天気予報などを表示できる機能も用意。生活のなかで必要な情報を入手するデバイスとしても利用することができる。

 ディスプレーが巻き取られたり、せり上がったりする構造の詳細については明らかにしていないが、有機ELディスプレーならではの薄型化技術を活用するとともに、額縁部分に大きな工夫があるという。同社では、5万回の巻き取りに耐えうる仕様としており、耐久性にも問題がないとしている。

 しかも、この製品は、単にCES 2019に展示するために開発した試作品ではなく、2019年下期には実際に発売することになるという。

 価格は未定としているが、ブースの担当者によると、「かなり高価になる」という。数百万円になるのは間違いないだろう。まずは韓国での販売を予定しており、日本での発売は残念ながら未定だ。

 もうひとつLG電子ブースで注目を集めたのが、「LG Home Brew」だ。その名の通り、自宅でクラフトビールを簡単につくることができるビアメーカーだ。

 コーヒーメーカーをやや大きくしたサイズの本体に、水と別売りのモルト、カプセルで提供されるホップオイル、イースト、フレーバーの3種類をセットするだけ。発酵時間や炭酸ガスの溶解、熟成などの工程は、LG電子が開発した独自のアルゴリズムによって自動的に行われる。

 実際に発酵させて、ビールを造るため、約3週間という期間がかかる。また、一度に造れる量が、5リットルとなっており、ビール好きの人であれば、3週間に1度しかつくれないのに、これだけの量では足りないという声もあがってきそうだ。

 そもそも日本では酒税法の問題もあり、そのまま発売するというわけにはいかないというハードルもある。同社によると、韓国と中国、米国での発売を予定しており、日本での発売は未定だとしている。(ジャーナリスト)

 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

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