zakzak

記事詳細

50代以上の物件選び、車の必要性を考える

★リスクに備えた50代からの住み替え(6)

 50代以上の物件選びは、若いときと異なる視点が必要だ。「理想の住まいと資金計画支援機構」(東京都渋谷区)の代表理事で、不動産に精通し、ファイナンシャルプランナー(CFP)としても高い知名度をもつ峰尾茂克氏に聞いた。

 「高齢期における車の必要性を考えます。居住地によっては、車は必要ないかもしれません」

 峰尾さんの試算によると、一例として240万円の車を8年サイクルで買い替えしていく費用は表の通り。もし、50歳時に駅から遠い居住地から駅近に住み替えて、車を手放せば、80歳までの30年間で2100万円の支出を削減できる計算だ。

 最近、高齢者が車を運転し、大事故を引き起こすニュースを耳にする。もし、車がなくても便利な立地に引っ越せば、安心を得られる。家計の負担も減る。ただし、駅に近い物件は路線価が上がっているため、「相続税を視野に入れたい」とのことだ。

 逆に駅まで距離がある物件を選ぶなら、「周辺に商業施設や小中学校、病院があるなど、生活圏として確立しているエリアを選ぶのがよいでしょう」とも。

 もう一つ。「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」など高齢者施設への住み替えについて、こう話す。「なじめなかった場合、戻る家がありません。今の住まいを当面残しておき、施設になじんできたら売却する方法があります」

 高齢者施設では、普段は個室でも、食事の時間には多数の人と顔を合わせることになろう。なかには、人間関係で悩むことがあるかもしれない。急いで売却してしまい、「シマッタ」では後戻りできない。

 「シニアの住み替えでは、『物件ありき』ではなく、まず老後を含めた生活設計を描いて資金計画を検討してから、売却や住み替えを考えていくのが王道です」とアドバイスしている。(不動産・住生活ライター 高田七穂)

関連ニュース

アクセスランキング