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シニア就労、キーワードは「熟戦力」 課題は幅広い需要を満たせる仕事先の開拓

★働き方編・熟戦力活用(3)

 派遣を中心に総合人材サービスを展開するリクルートスタッフィング。その同社が本格的にシニア派遣に乗り出した。豊富なノウハウをどのようにシニアの就労に適用していくのか。担当者に聞いた。

 ■「熟戦力」は即戦力

 同社が2018年に掲げたシニア派遣のキーワードは「熟戦力」だ。人生100年時代が叫ばれるなか、人手不足を背景に各企業はシニア人材の本格的な活用に乗り出している。

 これまでのシニア雇用は“セミリタイアの受け皿”的なものだったが、今後は「長年にわたり組織で働いた経験やスキルを生かし、実務担当の即戦力として活躍する」ことが期待されている。そうした“60代を中心とした定年後のパワー”が熟戦力であり、このキーワードのもと、リクルートスタッフィングは雇用のチャンス拡大と的確なマッチングに取り組んでいる。

 同社エンゲージメント推進部プロフェッショナル事業グループの関敬一氏(51)はこう話す。

 「シニア人材に着目し始めたのは、数年前からでした。当初はハイキャリアな層を中心にしていましたが、思った以上に高齢化社会が進んだこともあり、18年4月からは実務経験によって対象の職種を選べるよう、受け入れ企業の範囲を広げています」

 実際、同部の発足当初の登録者は企業の部長クラスが中心で数も少なかった。だが現在では、年間約1200人まで新規登録者が増えているという。

 ■変化するシニアの「求職条件」

 「実際に取り組んでみて、高齢者=高スキル層と一括りにはできないということもわかりました。また、期間や仕事内容などを幅広く選ぶシニアも増えており、従来の認識も変わってきました」(関氏)

 例えばパソコンを使う職種は敬遠されるとみていたが、今の60代は仕事でパソコンに慣れており、差し障りない人が多いという。また、高度なスキルを持っていても、仕事の内容にこだわらない人もいる。「家にじっとしているのもよくないので、なんでもやりますよ」と言うのだ。

 そんな実態を目の当たりにした関氏らは、シニア就業のマッチング要件を時代に合わせ、幅広い需要を満たせる仕事先の開拓が必要だと感じているという。(「オレンジ世代」取材班)

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