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本格的な動意を前に…「非鉄金属」「化学」など多くの銘柄の“仕込み時” 三菱マテ、トクヤマ、日立化成など

 NY市場ではダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数が8週連続高となっています。昨年10月の高値には届いていないものの、同12月初めの水準は取り戻しています。日本株も反発しているものの、米株ほどの強さは見せていません。ただ、これは「いつものこと」でもあります。グローバル市場で投資を行う大口投資家は米国市場を主戦場としています。そこで成果が出たときに、その一部を新たに日本株に振り向ける順番になるからです。いつも日本株が(米国株に比べ)ワンテンポ遅れる格好になるのはこのような背景があり、それに疑問を感じる人は少ないのではないでしょうか?

 足元、目立った悪材料が少ない状況です。とくに「米中貿易交渉」が進む中で、米側当局者からポジティブな見通しが聞かれていることは相場の後押しとなっています。日本株においては、この先あり得る本格的な動意を前に、できるだけ多くの銘柄を仕込むときといえるでしょう。あまり物色の対象とされていなかった「非鉄金属」「化学」などのバリュー株の中にも、安値から反発する動きの銘柄が多く見られます。

 高級特殊鋼の「日立金属(5486)」、セメント、銅、加工、電子材料の「三菱マテリアル(5711)」、半導体用シリコンの世界大手「トクヤマ(4043)」、電子・自動車部材や蓄電池の「日立化成(4217)」、合成ゴム大手の「日本ゼオン(4205)」などにも注目していきたいと思います。これらの銘柄が動きだすと、逆にこれまで注目を集めてきた材料株に利食い売りが出る可能性もあります。投資家は常に「よりもうかりやすいところ」に資金を投入していきます。そして「すでに利益が出ているもの」を売るからです。

 もちろん材料株でも、今年それほど話題にされていなかった銘柄には資金が流れる可能性があります。刻々と開催が近づく東京オリンピックに関連する銘柄はその筆頭といえそうです。

 なかでも展示施設ディスプレーを手掛ける「乃村工藝社(9716)」「丹青社(9743)」は、通常話題に上ることが少ない銘柄ですので、一度動きがつくと株価に対するインパクトが強いと思われます。言うまでもなく世界最大のスポーツイベントである夏季五輪開催の経済波及効果は大きく、両社とも四半期決算時に公表される受注高の伸びが注目されています。この局面では「広く薄く」のイメージで投資を進めていきたいです。(株式ジャーナリスト・天海源一郎)

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