【トップ直撃】「革新的で上質」目指す! チョコレート、日本酒、ピザ…異色コラボも「ちゃんとうまい」 麺屋武蔵・矢都木二郎社長 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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「革新的で上質」目指す! チョコレート、日本酒、ピザ…異色コラボも「ちゃんとうまい」 麺屋武蔵・矢都木二郎社長 (1/2ページ)

 チョコ、日本酒、ピザ…。異色のコラボで次々とラーメン界に奇襲を仕掛けるラーメンチェーン「麺屋武蔵」。驚くべきは、奇抜な一杯を“イロモノ”で終わらせない味の追求だ。ドンと器にのしかかる厚切りのチャーシューや店内に流れるジャズなど、五感で「お客さまに喜んでもらう」空間づくりに徹してきたラーメン界のエポックメーカーは、コロナ禍でも店外でも客を楽しませる新たな挑戦をしている。 (内藤怜央)

 --チョコレート、日本酒、ピザなどと異色のコラボが特徴的ですね

 「革新的でありたいというのは常に思っていて、『ラーメン界初』を毎回狙っています。普通のラーメン店同士でコラボしても面白くないんで、いろんな商品とコラボするわけです」

 --一見、相性の良しあしがわかりにくそうな組み合わせですが

 「『ラーメンにできないものはない』という考えでやっているので、どんなものでもラーメンにします。チョコでいえば調味料として捉える。甘くて香りがあって、油分、つまりコクがあります。そう捉えたらいかようにでもなるわけで、突拍子もないことをしているつもりはないんです」

 --アイデアの源泉は「ラーメン以外の食べ歩き」にあるんだとか

 「先代社長(創業者の山田雄氏)が、『ラーメンは食わねぇ』と言っていて、理由を聞くと、アイデアは自分の記憶を組み合わせて生まれるというんです。他のラーメンを食べて勉強すると潜在的に他店をまねしていたり。そうならないために、流行ってる“ラーメン以外の料理”を食べ歩くようになりました。そこから得たものは新しい商品を生むきっかけになるだろうと」

 --ローソンとのコラボ商品『冷し真剣(マジ)そば』は、歯応えのある太麺がコンビニとは思えない質の高さでした

 「うちのブランドメニューは『革新的で上質』を目指しているので、ただ面白いじゃダメなんです。1つ1つがちゃんとおいしい。チョコとのコラボも『ちゃんとうまいじゃん』というところに落とし込みたい。ローソンとのコラボでも、『すべてはお客さまのためでしょう』と製麺所を説得しました。結果的にもうかるんですけど、最初からそろばん弾いちゃダメですよね」

 --『お客さま主体』は、ジャズの流れる店内や厚切りのチャーシューにも象徴されますね

 「これも先代社長が原点で、もとは洋服屋だったんですけど、洋服屋は『洋服』じゃなくて『幸せ』を売っているわけです。他店とおいしいラーメンを競うより、うちは入店から退店までの時間にラーメンというツールを生かして、お客さまに喜んでいただく。外食に来ているわけだから店内に流れるジャズや、中華包丁でバンバン切る厚切りのチャーシューまで雰囲気を楽しんでほしいですね」

 --コロナ禍では飲食業界のあり方も変わりました。麺屋武蔵も通販を開始しましたね

 「うちは通販もやらなかったし、イベントにも出店しなかったんです。本来はやりたくなかったけどやらざるを得ない状況に追い込まれたというか、死んだら意味がない。そこは生き残らないといけない。九州や北海道在住のお客さまから『麺屋武蔵行けなくなっちゃったんだよね。でも地方から頼めるようになってよかったです』という声を頂くと、やってよかったのかなと思うこともありますね」

 --今後の展望は

 「基本的には体験を売ることが僕らのストロングポイントだと思っています。通販だとラーメン評論家の大崎裕史氏とコラボして、アイデアを全部詰め込んだラーメンを販売しました。これは一般の方ともできると思っていて、例えば結婚式で2人の生い立ちや出身地を食材に落とし込んで作ったオーダーメードラーメンを配ったりできる可能性もあります。以前コラボした日本酒ブランドの『獺祭(だっさい)』とも再びタッグを組んで、獺祭にも使われている酒米『山田錦』を材料につけ麺を作って、獺祭とセットで販売する計画もあります。少しでも体験になることにかじを切って販売できたらいいなと思っていますね」

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