【夕刊フジ×キイストン 飲食業新時代への挑戦】商売敵が…「コミュニケーションが重要」は同じ思い ハブとミクシィが業務提携 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

【夕刊フジ×キイストン 飲食業新時代への挑戦】商売敵が…「コミュニケーションが重要」は同じ思い ハブとミクシィが業務提携

 英国風パブ「HUB」と「82」を全国に約100店舗展開するハブ(東京都千代田区、太田剛社長)と、SNS「mixi」やスマホアプリ「モンスターストライク」でおなじみのミクシィ(東京都渋谷区、木村弘毅社長)が業務提携を発表した。一見、接点のなさそうな両社が、提携に至った経緯とは?

 ハブ社内でこの話に一番反対していたのが太田氏だという。「いわば商売敵ですよ!? 飲みに出かけず、時間もお金も外で使わないようになったのは、SNSやゲームが若者の価値観と行動を大きく変えたのも一因だと思う。われわれは人間臭さのある健全な猥雑さを感じられる屋台文化のようなリアルなコミュニケーションの場を提供したいんです」

 一方、木村氏は「コミュニケーションは生きる上で欠かせず、かつ人生をより楽しいものにしてくれる。ミクシィは、そのコミュニケーションを提供する会社です」と語った。

 両社は「コミュニケーション」こそ人生において重要であるという考えが同じだったのだ。さらに、木村氏は「IT技術の急激な発展がスマホで1人で動画を見るなどの個人消費を加速させ、かつてテレビの前に家族が集まって団らんするような場が失われてしまった状況」を憂いてもいた。

 海外のパブでお酒を飲みながらスポーツ観戦する文化に触れ、憧れたという木村氏は、日本でもこれから伸びるマーケットだと確信。そこで自社の社員も仕事帰りによく行くというHUBに白羽の矢を立てた。英国風の内装や空間作りにこだわり、社員教育を徹底することで接客を磨き、キャッシュ・オン・デリバリーで客と対話の機会を増やすなど、独自の方法で居心地の良さを追求している唯一無二の存在であることが決め手となった。

 社員に対する考え方まで共感し「必ずリアルの場は復活する」と信じる木村氏の思いに触れ、太田氏も「未来のためにIT企業の力を借りよう」と決心。コロナ禍の中、昨年から計画が進められ、ついに今年3月、契約締結に至った。

 まずは、ミクシィのスポーツ観戦に特化した飲食店検索サービス「Fansta」に「HUB」が全面的に参加。スポーツ動画配信サービスのDAZNで配信される「明治安田生命J1リーグ」の試合を、「エリア」だけでなく「対戦カード」からも検索でき、仲間が集まればアウェー戦をホーム戦のように楽しめる。

 今後、ほかのプロスポーツ放映など、コンテンツを増やしていく。コロナ収束後には、国籍・性別・年齢・職業を問わず集まるパブという場に、オンとオフが融合した新たなコミュニケーションが生まれることになりそうだ。 (取材・福士由紀)

関連ニュース

アクセスランキング

×