【夕刊フジ×キイストン 飲食業新時代への挑戦】創業50年迎え、次の100周年に向けブランドイメージ一新 「珈琲館」(C-United) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【夕刊フジ×キイストン 飲食業新時代への挑戦】創業50年迎え、次の100周年に向けブランドイメージ一新 「珈琲館」(C-United)

 カフェ・ベローチェ、珈琲館、コーヒーハウス・シャノアールなど7ブランドを全国に400店舗以上展開する「C-United」(東京都港区、友成勇樹社長、https://chatnoir-company.com/)。そのうち227店舗と半数以上を占める珈琲館が、2年の歳月をかけてブランドイメージを一新。今年7月に総リニューアルを果たした。

 この指揮をとったのが、約3年前に社長に就任した友成氏である。大学卒業後、日本マクドナルドに入社。異例の出世を遂げ、シカゴ本社でプロフェッサーまで務めた経歴を持つ。

 「珈琲文化の創造と発展を通して人を幸せにする」という経営理念のもと、昨年に創業50周年を迎えた珈琲館。長く通う常連客も多い安定した老舗ブランドだが、友成氏は「40代をターゲットとして営業してきたブランドが、この30年でブランドを磨くことをしなかった結果、70代向けのブランドになり、いいものはありながらも、ほこりをかぶったただの喫茶店の一つになっていた」と振り返る。

 既存客を大切にしつつ、新規客の獲得と他店との差別化を図るため、コーヒーメニューの磨き上げと食事メニューの充実に力を注いだ。現状分析に8カ月を費やし、現場で4次テストまで実施。食事メニューの充実では、オペレーションの煩雑化や店舗の負担が増えるが、それもクリア。成果を確信して全店導入にこぎつけた。

 「今まで珈琲館を利用したことのない若い客層にもぜひ食べてほしい」という自慢のメニューは「トラディショナル・ホットケーキ」。高額な機器への投資に渋るオーナーもいたが、説得を重ね、ほぼ全店で「銅板」を導入。熱が均一に伝わり、家庭で焼くものとはまったく別のものになる。国産備長炭で生豆を焙煎し、オーダーが入ってから豆をひいて淹れる炭火珈琲と一緒にゆっくり味わってほしい。

 次の100周年に向けて「ただの喫茶店」から脱却の一歩を踏み出した珈琲館。今後は、もっと多くの人にその存在を知ってもらうためのセールスプロモーションにも力を入れ、目立つ立地に直営店を出店する。また、「街の資産となる店づくり」のポリシーで、その街の名士と呼ばれる方々にFCオーナーになってほしいと願っている。  「アメリカのマクドナルド時代、住宅地の店舗はその土地の名士がオーナーをやっており、若いスタッフに挨拶やマナーを教えるといった寺子屋代わりの存在でもあったため、店を中心としたコミュニティーはとても雰囲気のいいものだった」という経験からだ。

 フルサービスの珈琲館とセルフサービスのベローチェ、どちらのノウハウも持つ同社。愚直に喫茶道を貫きつつも新たなコーヒー文化の創造に挑戦していく。 (取材・福士由紀)

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