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【あのときアレは神だった】「肝っ玉かあさん」 すべてを受け入れてくれる“底なしの包容力”

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【あのときアレは神だった】「肝っ玉かあさん」 すべてを受け入れてくれる“底なしの包容力”

 保険会社のCMに渡辺直美が出ている。西島秀俊演じる夫の身を案じながら、子連れで夫の入院する病院に駆けつける妻の役だ。

 最近、なにかと好感度を上げている渡辺直美だが、そこにわたしはある影を見た。「肝っ玉かあさん」である。

 「肝っ玉かあさん」とは、同名のテレビ番組(1968年、TBS系で放映開始)で女優の京塚昌子さんが演じたキャラクターで、温かく肝っ玉の座った母親像が、ブラウン管を通じて国民的な人気を博した。肝っ玉かあさんとは、いわば「割烹(かっぽう)着オカンの神」。それ以来、イメージのなかの「かあさん」は、割烹着姿で、ちょっと太っていて、少しおっちょこちょいで、いつもニコニコしていて、ちょっとやそっとのことじゃ動じない、そんなイメージが全国に普及した。

 演じた京塚昌子さんは、このあたり役である「肝っ玉かあさん」のキャラクターと実生活の間のギャップで苦労したと聞いている。実際は恋多きひとりの女だった。

 当時、太っていることがなにか意味を持っていたのだろうか。性的な意味を排除したうえでの安心感、単に肉で体温が高そうだという連想からくる温かみ。そんなものだとしたら残酷だ。

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