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【あのときアレは神だった】「桂小金治」 箸が転んだくらいで“泣く男”

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【あのときアレは神だった】「桂小金治」 箸が転んだくらいで“泣く男”

 最近、「感動ポルノ」なる言葉を耳にする。これでもかこれでもかの「お涙頂戴」番組に対して、感動の強要や垂れ流しを揶揄(やゆ)・批判した言葉だ。

 感情の発露である「泣き」を単なる「演出」としてとらえてしまうのも、なんだか物悲しい。

 その昔、「泣きの小金治」と言われた男がいた。桂小金治である。わたしが小学生の頃、テレビをつけると、彼はいつも泣いていた。

 1975年に始まった番組『それは秘密です!!』(日本テレビ系)内の人気企画「ご対面コーナー」での「もらい泣き」で、彼は年中泣いていた。よく、女子高生ぐらいの娘さんを「箸が転んでもおかしい」お年頃というが、中年から初老にさしかかろうとする時期(49歳〜)、小金治はまさに「箸が転んだくらいで泣く」ようなお年頃だった。

 まだこの時代は、「男たるもの、めったなことで泣いてはならない」という風潮が強かった。泣くのは親が死んだとき。12、13歳の頃、親に怒られ涙ぐんでいたら、それを見て頭に血が上った父親に「男のくせに、泣くな〜!」と思いっきり怒鳴られたことは今でも覚えている。とにかく、泣くな! 良きにつけ悪しきにつけ、そんな時代だった。

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