ZAKZAK for mobile

記事詳細

なにが違う? 近江商人に学ぶ「ケチ」と「始末」の違い

配信元:@DIME

 ■無駄を徹底的に削減し、“長く使える価値ある物”に投資

<< 下に続く >>

 他の地域の人々からは「近江どろぼう」「近江商人が通った後は、ぺんぺん草も生えない」とやっかみを言われることもあったそうだが、その経営哲学はいたって実直。

 ズルいことやセコいことをして利益を上げることを固く禁じ、「始末してきばる」(無駄な出費を徹底的に削減して、地道に努力を重ねる)を教訓として掲げていた。 たとえば、野菜くずも捨てずに漬物にして(山形県の『おみ漬け』は『近江漬け』が由来。行商で山形県にやってきた近江商人が作って広めたとされる)、浮いたお金は災害時のための備えにしたり、“本当に必要なもの”や“長く使える上質なもの”に惜しみなく投資していた。

 最近は、ファストファッションやリーズナブルな家具店が大人気だが、そのようなお店で買い物する時は注意が必要。「安いから」という理由だけでは買わずに、“必要性”や“品質と価格のバランス”も考慮しつつ慎重に判断するのが、近江商人的買い物術だ。

■さらに多くの利益を生み出すために……男女問わず教育・スキルアップに投資

 もちろん、スキルアップも欠かせない。さらなる事業拡大のために、そして次世代の人材育成をして末永く事業を継続していくために、教育やスキルアップにはお金や時間を惜しんではならない、というのが近江商人の考え方だ。

 第二代伊藤忠兵衛(伊藤忠社長)や塚本幸一(ワコール創業者)など数々の実業家を世に送り出した県立八幡商業高等学校では、古くから海外も視野に入れて英語教育も行った。ちなみに、当初英語教師を務めたのは、『メンソレータム』生みの親で実業家・建築家のW・M・ヴォーリズだ。

このニュースのフォト

  • 先行き不透明な時代の投資術近江商人に学ぶ「ケチ」と「始末」の違い

ランキング