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勢い衰えたVシネ事情とある中堅俳優の再出発 不器用な性格でテレビ界まで乗り切れず

 「実録・安藤昇侠道伝 烈火」「すてごろ 梶原三兄弟激動昭和史」といったエキサイティングな映画に出演してきた俳優の古藤一聡(ことう・かずあき)が過日、東京・浅草で結婚式を挙げた。

 41歳になる古藤は、Vシネマやアウトロー系映画の世界では中堅だが、その不器用な性格からテレビ界にまでは乗り切れないでいた。俳優業の一方で、東京・渋谷を中心とした御輿(みこし)の会「担童連」の会長として、祭りに命をかけている。「妻の尚美と一緒に大田区の自宅を改装して居酒屋をオープンさせて、もう一度、御輿にも本腰を入れ直したいんだ」と私に打ち明けた。結婚披露宴のあった日は、ちょうど東京・浅草橋の鳥越神社で例大祭があった。

 「高須さん、鳥越祭りにはもう参加していないんですか?」と古藤が聞く。かつて、作家の百瀬博教さんやイラストレーターの安西水丸さん、VANジャケットの石津謙介さんらが存命の頃は、「楽しむ会」に毎年参加。若い頃の古藤は担ぎ手として参加していた。

 百瀬さんと安西さんは、古藤の端正な姿を見て、「まるでお公家ヤクザだな。お公家ヤクザの役はないのか」と、かわいがっていた。

 アウトロー映画の世界は“大スター”の清水健太郎の度重なる不祥事などの影響もあり一時の勢いはないが、Vシネで育った小沢仁志、竹内力、哀川翔ら実力派も輩出している。

 40を過ぎて見切りをつけた古藤。二次会、三次会と飲み明かした優しい顔立ちは、酒に溺れることなく優雅だった。きっといい居酒屋のオヤジになるはずだ。 (出版プロデューサー)

 ■高須基仁の“百花繚乱”独り言HP=「高須基仁」で検索

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