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《zak女の雄叫び お題は「味」》味のある演奏 大阪に4つのプロオーケストラは多いのか (1/2ページ)

 味のある演奏、という言葉がある。その人たちにしか出せない音だったり、表現だったり、そういうものを指すのだと思う。

 大阪にはプロのオーケストラが4つある。一口にオーケストラと言っても、それぞれ規模も違っていて、得意とする曲のレパートリーも異なる。それが個性となって、聞き手に大きな感動を与えてくれている。

 だから、2年前、私が文化部で音楽担当をしていたころ、各新聞社の担当記者は、それぞれのオケのコンサートに、毎夜とはいわないまでも、2日ないしは3日に1回ぐらいは駆けつけて、各オケの聴きくらべをしたものだ。コンサートが毎夜開かれている東京の記者に比べると少ないかもしれないが、年間、コンサートに通った日数は120日を超えていた。

 大阪に4つもオーケストラがあるのは、多すぎるのではないか、という議論が、10年以上前からある。一時期、それぞれのオーケストラに資金提供するなどしてきた関西財界からも「負担を減らすためにオーケストラを統合すべし」との声が上がった。

 その時、私は「それぞれのオーケストラには、それぞれの個性、音色があって、統合することなど不可能。4つを生かす方法を考えるべし」と主張する記事を書いた。4つのオーケストラになじんでいる担当記者として、それぞれの響きを守りたかったからだ。

 さらに2009年には、大阪府が設立した大阪センチュリー交響楽団というオーケストラへの、府からの補助金打ち切りが決まり、存続が危ぶまれることがあった。センチュリーはその後、名前を日本センチュリー交響楽団と変えて、府から完全に独立する形で再生を図った。その後は、大阪府に代わる大きなスポンサーを探し続けてはきた。

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