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憂鬱だった誕生日 将来の夢は…皆の失笑を買いながらの6年間 (1/2ページ)

★其ノ弐百弐拾弐

 毎年、この時期になると、誕生日を無事に迎えられたことをありがたく思いつつ、父や母にも感謝するのが恒例です。誕生日付近だけに関わらず、日頃から感謝しなさいという話ですが…。

 偶然にも両親の入籍日と私の誕生日が一緒なので、「特別な日」感が普段の日々に勝っているのかもしれません。

 うれしい特別な日。それが誕生日というのはあまりにも当たり前かもしれませんが、小学生の頃を思い返すと、「誕生日を祝われているのに、なぜか緊張するなぁ」という瞬間があったことに気づきました。

 わが校は学年内で月ごとに誕生会的イベントを行うのが通例でした。イベント内容はゲームをしたり、おやつを食べたりと、これまたごく普通の内容でした。しかし、イベント冒頭に開催される「誕生日を迎えるお友達の紹介」というコーナーに対し、当時の私は並々ならぬ憂鬱さを感じておりました。

 憂鬱の原因、それは紹介のコーナーの内容でした。誕生月の生徒が皆の前に並び、名前、好きな教科、得意なこと、将来の夢を発表することが義務づけられていたのです。小学校になじめていなかった私は成績も要領も悪く、「なんでこんなことに…」と落胆する大人を見てきてしまったため、「紹介のコーナー」全てに触れたくない気持ちでいっぱいでした。

 年に1回、嘘でもいいからさっさと話してしまえばいいものを、当時はそんな適当な態度を思い付くほど賢くなかったのもまた悲しい。

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