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【坂上忍の白黒つけて何が悪い!】究極のリアリズムが裏目、「不快感」すら生むクオリティーの高さ 映画館で体感してほしい「デトロイト」 (1/2ページ)

 困った作品である。クオリティーは間違いなく高いのだが、とんでもなく高いのだが、後味が悪く、諸々含めて不愉快なのだ。

 監督は「ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビグロー。女性として史上初のアカデミー監督賞を受賞した、今最も旬な監督のひとりである。

 ビグロー監督の真骨頂は圧倒的なリアリズムに徹した世界観。観ているうちに映画なのか、現実なのか、分からなくなるほど、力ずくで観客をひき込んでいく。

 ですが、今回ばかりはその究極のリアリティーが裏目に出たといいますか、「はいはい、もうわかりました」と、わたしはげんなりしてしまったのです。

 1967年-、アメリカの大都市のひとつであるデトロイトで暴動が勃発。原因は黒人が集まったパーティーに警官が押し入り、横暴極まりない扱いをしたことによって、黒人が暴徒化。

 軍隊を投入せざるをえないほどの大規模な暴動となってしまったのである。

 暴動発生から3日後、とあるモーテルは黒人の若者たちでにぎわっていた。そこへ再び警官が押し入ると、あろうことかひとりの警官が黒人の若者を背後から撃ってしまうのである。

 と、要するに白人至上主義が横行していた時代に黒人の方々がどれだけ迫害を受けていたかという、見方を変えれば賞獲りをかなり意識したストーリーとも取れるのである。

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