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【秘録 今明かす「あの時」】22歳女性カメラマン世紀のスクープ裏側 ビートルズの顔知らず、それらしい人を撮ったら… (1/2ページ)

★ビートルズ撮ったど!!(上)

 羽田空港に1966年6月29日午前3時39分、日本航空のダグラスDC-8「松島」が静かに舞い降りた。ドアが開けられ、姿を現したのは4人の若者たち。ザ・ビートルズ。マッシュルームカットに、はっぴ姿は少し違和感が漂うが、7月3日の離日まで日本中を熱狂させる。そして、そんな彼らの素顔をスクープしたのは、22歳の女性カメラマンだった。

 佐々木惠子(74)は写真学校在学中の19歳のときに講談社が発行していた女性週刊誌「ヤングレディ」編集部と契約、プロカメラマンとしてスタートを切っていた。ビートルズが来日したのは東京五輪から2年後のことだった。

 4人は東京・永田町の東京ヒルトンホテル(現ザ・キャピトルホテル 東急)に宿泊していた。ホテル周辺や公演が行われた日本武道館、沿道では警視庁が空前の警備体制を敷いていた。5日間で警察官延べ約3万5000人が動員されたとされる。

 そんな鋭い視線をかいくぐり、英国車「オースチン・ヒーレー・スプライト」をヒルトンホテルの地下駐車場に密かに滑り込ませ、撮影の機会を狙っていた。

 「上から何か指示を受けた記憶はないんです。自分なりに撮りに行っていたんでしょうね」

 警察庁の統計によると、日本で運転免許を保有していたのは2285万人余りで、現在の3分の1にも満たなかった時代のことだ。

 ホテル館内は外部以上に厳戒態勢が取られていた、はずだった。

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