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平昌五輪のメダリストたちよ、その名声を大切にしてほしい 水泳の田島寧子は「女優になりたい」と…

 平昌オリンピックの晴れやかなメダリストたちの帰国会見や解団式を見て、「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき」という林芙美子の名言が浮かんだ。私が高校2年のときテレビで見た東京五輪の選手は、どんな人生を送ったのか。

 レスリングのフリースタイル・フェザー級で金メダルに輝いた“アニマル”こと渡辺長武は77歳になるが、今も真っ赤なブレザーと白いパンツ姿で私の前に現れるとこう言う。「高須、俺の連勝記録は今も破られていないぞ」。世界選手権と合わせ3年連続世界一の偉業を達成する間、「186連勝」とギネスブック級の大活躍だった。

 平昌でも、スピードスケートの高木菜那が追い抜きとマススタートで日本女子初の2冠、さらに小平奈緒と高木美帆がスピードスケート女子1000メートルで日本初の銀銅ダブル受賞、カーリング女子が初の銅メダルと超人的なワザを見せてくれた。

 その名声をどうか大切にしてほしい。メダリストの中には、ひとときCMに起用されたり、バラエティー番組に引っ張りダコになったりするだろう。カーリング娘たちが試合で発した北海道弁の「そだねー」が早くも流行語大賞として取り沙汰されてもいる。

 しかし、そうした神通力はすぐに消失する。2000年にシドニー五輪の水泳400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した田島寧子は「めっちゃ悔しぃ~」「金がいいですぅ~」が流行語となった。突然、「女優になりたい」と映画に出たりもしたが、その後は一般人に戻ったようだ。

 メダリストたちは、ぜひ初心を忘れず、それぞれの種目で地元に密着して歩んでもらいたいとシミジミ思った。 (出版プロデューサー)

 ■高須基仁の“百花繚乱”独り言HP=「高須基仁」で検索

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