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峯田和伸&松本穂香、「ひよっこ」の脇役がこの夏大ブレーク中!

 7月から始まった、民放の夏ドラマで、ちょっと面白い現象が起きています。昨年のNHKの朝ドラ「ひよっこ」に出演していた脇役が、主役級に抜擢されて、ブレークしているのです。もともと「ひよっこ」主演の有村架純が、「あまちゃん」の脇役を経て「ひよっこ」で主役を射止めた経緯があるので、有村架純が出世魚なのかもしれませんがね。

 まず石原さとみ主演の「高嶺の花」(日テレ系、水曜午後10時)ですが、相手役の男性は、「ひよっこ」で、ちっこいバイクに乗ってやってくる、ラブ&ピースの「宗男おじさん」こと、峯田和伸です。このエレファントカシマシの宮本浩次を、カッコ悪くしたような風貌が、たまらなくキュートです。

 石原さとみがキャバ嬢姿で魅了しようが、野島伸司の伏線散りばめた凝った脚本だろうが、全て峯田ワールドが吹き飛ばします。第1話の圧巻は、納豆をぐるぐるかき混ぜて、口に納豆をつけたまま、石原さとみの前でしゃべりまくり。2話目は首元がヨレヨレのTシャツが実に似合うこと。これは演技なのか、素でやっているのか? 本人はミュージシャンだから、天然かもしれませんね。

 ドラマはタイトル通り、華道界の家元の娘の月島もも(石原)と、自転車屋の風間直人(峯田)との、「月とすっぽん」コンビの、あり得ない話です。この接近しそうもないふたりが、微妙に仲良くなって行く過程が、やきもきして面白いです。宗男おじさん、いろいろやらかしてね~。応援してますよ。

 そしてもうひとつ、キネマ旬報で1位を取った名作アニメの実写版ドラマ「この世界の片隅に」(TBS系、日曜午後9時)が始まりました。気になる主役ですが、北條すずに松本穂香を抜擢。最近では、auのCMで、「意識高すぎ! 高杉くん」のセリフで一躍人気に。まさに時の人をキャスティングしたのですが、元はといえば「ひよっこ」で、青天目澄子(なばため・すみこ)を演じており、もう名前からして全然読めなかった。アラレちゃんのようなでかいメガネの大食い、居眠りどじっ子キャラは、この時に培われたのかも。

 実写ドラマですが、アニメの世界観を損なうことなく、見事に再現されています。8月に向かってドラマは盛り上がりを見せるでしょう。「火垂の墓」や「はだしのゲン」に続く、われわれが伝えなければならない、戦争体験物語の新バイブルになりうる作品として、大いに期待をしたいです。

 ■木村和久(きむら・かずひさ) コラムニスト。本連載と日刊SPA!の連載をまとめた近著「50歳からのかろやか人生」(雷鳥社)が発売中。

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