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海外ドラマファン急増で…ちょっと気になる「エミー賞」候補発表!

 米TV界のアカデミー賞といわれるエミー賞。日本人にはなじみ薄だったが、日本でも海外ドラマファンが急増している昨今、ちょっと気になる賞だ。

 業界人の団体、全米テレビ芸術科学アカデミーの会員約2万3000人の投票で決める同賞。対象になるのは昨年6月1日から今年5月末の間に放送、配信された作品。

 今月候補発表があり、選ばれた総数はNetflixが王者HBOの108個を抜いて112個で最多。作品別では、マニアの多いファンタジー・バイオレンス「ゲーム・オブ・スローンズ」(HBO、オンデマンドで配信中)が22個。トランプ大統領というおいしいネタを得て絶好調のバラエティー「サタデー・ナイト・ライブ」(NBC)と、SFスリラー・ドラマシリーズ「ウエストワールド」(HBO)が21個の僅差で同率2位に付けた。

 「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」でおなじみの韓国系カナダ人のサンドラ・オーが「キリング・イヴ」(原題、BBCアメリカ)でアジア系初の主演女優賞の候補に選ばれたのも話題だ。

 「アトランタ」(FX、Huluなどで配信)はコメディー部門では今年最多の16個の候補に。昨年プロデューサーの一人として候補に上がった日本人、ヒロ・ムライ氏が今年は監督賞にノミネートされ、その活躍ぶりは頼もしい限りだ。

 前出の「ウエストワールド」では、西部開拓時代を再現した巨大テーマパークで、天才科学者が開発したホストと呼ばれる人間そっくりのアンドロイドが、高額な入場料を払ったゲスト(人間)を迎える。ゲストは殺人、強盗、レイプなど何でもありという超話題作だが、中でも目を引いたのがシーズン2の「アカネの舞」。

 娼館のマダム、アンドロイドのメイヴ(助演女優賞候補のタンディ・ニュートン)は自分の存在を疑い反乱を起こす。真田広之演じるホストの浪人ムサシに捕らえられ、仲間とともに連れてこられたのが、新たなテーマパーク、江戸時代の「ショーグンワールド」。

 そこで悪徳将軍(篠塚勝)と戦うことに。真田お得意の迫力の殺陣や、メイヴが自分と同じ立場の芸者屋の女将、菊池凛子演じるアカネと心を通わせるシーンが圧巻だ。

 ラミン・ジャヴァディが琴や尺八を使って新たに編曲したローリング・ストーンズの名曲「黒くぬれ!」が効果をスリリングに盛り上げ、ハリウッドが敬愛する黒澤明作品の薫りが漂う。映画並みの制作費と一流製作陣。チャンスが許せば、才能の結集、海外ドラマの上質の興奮をぜひ味わってください。

 エミー賞の受賞式は日本時間9月18日に行われる。(板垣眞理子)

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