zakzak

記事詳細

現実の芸能界と“シンクロ” 絶妙のタイミングで放送「スキャンダル専門弁護士QUEEN」

 クイーンが凄いタイミングで、オンエアされましたって、映画「ボヘミアン・ラプソディ」じゃないですよ。フジテレビの「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(木曜午後10時)のことです。

 ドラマはタイトル通り危機管理を専門に担う弁護士、氷見江(ひみ・こう/竹内結子)が、スキャンダルやパワハラなどの、マスコミを賑わしている問題を、痛快に解決する話です。そのトラブル解決に「情報を自分の有利な方向へ仕向ける特別な技術」を駆使するのが“スピン・ドクター”の別名をもつ危機管理専門弁護士のお仕事。

 アイドルユニットのけんかで、本番中にどついてるシーンが放送されてしまいます。

 そこでテレビ局と芸能事務所が、謝罪会見を試みます。しかし、アイドルは謝罪をしようとしない。実はアイドルの痴話げんかに、驚くべき秘密が隠されていたのです。

 現在、リアル芸能界では「NGT48」メンバーに対しての暴行事件や、「純烈」元メンバーのDV騒動などスキャンダルが続出しています。結果的にこのドラマは、非常にタイムリーな素材を扱っているといえます。

 途中のエピソードで、アイドルグループの痴話げんかに便乗し、仮面を被ったファンが、斧を持って局に潜り込み、ひと騒動起きます。これが、スピンドクターが忍び込ませた仕込みとは。ヤラセにしては過激で、やや演出過剰かなと。

 登場人物も、アイドルグループの社長が、「芸能界のドン」と呼ばれていますが、実在のモデルがいるのか? 妙にリアリティーがあり、見ている側が、ドキドキしました。

 加えてキャスティングも、斉藤由貴や水川あさみなど、個性派女優が出演しているし、「フジテレビは攻めている」感じがしてなりません。

 危機管理の点では、アイドルグループや地下アイドルが増えると、相対的に管理する側の人間が少なくなります。結果、アイドルグループの個人情報が漏れるリスクが上昇してしまうと。

 NGT48の山口真帆さんの事件も、似ている部分があります。とりあえず謝ってしまった山口さんに対し、ネット上で議論が巻き起こりました。被害者なのに謝ることが不可解です。これはマジでスキャンダル専門弁護士を、第三者委員会につけないと。

 現実と虚構が交錯するドラマとして、秀逸です。主題歌のタイトル「やたらとシンクロニシティ」(YUKI)も気になります。あとはネタがどれだけ続くか、それが課題でしょう。

 ■木村和久(きむら・かずひさ) コラムニスト。本連載と日刊SPA!の連載をまとめた近著「50歳からのかろやか人生」(雷鳥社)が発売中。

関連ニュース

アクセスランキング