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残酷さ消す巧妙ユーモア! 「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」

★「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」〈2月19日(水)午後6時45分 スカパー!CS240ムービープラス〉

 19日午後6時45分からスカパー!ムービープラスで放送されるのが、映画「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」です。

 これは2014年にノルウェーで制作された映画で、昨年ハリウッドでも「スノー・ロワイヤル」というタイトルでリメークされた話題作です。しかし、オリジナル版は日本で劇場公開なしだったのです。ですから、本作を知らなかった人も多いでしょう。見る価値は十分にあります。

 ノルウェーの山間部で除雪業を営むニルスが市民栄誉賞を受賞したその時、息子が何者かに殺されてしまいます。ニルスは仇を討つべく行動に出るのですが、それがドラッグをめぐる二大勢力の抗争を招くことに。三つどもえの不利な戦いに巻き込まれたニルスでしたが、彼には不屈の正義と除雪用の大型重機があった…!

 ひと口で言うなら、ギャング映画でしょうか。人がたくさん死にます。しかし、その死が実に乾いた描き方をしているのです。この映画には巧妙なユーモアが含まれているのが一因かもしれません。ある場面では、声を出して笑ってしまうほどです。

 そして景色。まさに今の季節、冬にぴったりの映画といえるでしょう。人がたくさん死ぬ映画というと、西部劇を思い描くのですが、その舞台がノルウェーの雪の中になったとも考えられます。

 そんな雪の中でのギャング同士の会話で、なるほどと思えるものがありました。ノルウェーは福祉国家だという話題になった時に一方のギャングが、「温暖な福祉国家はない」と言います。「あったら言ってみろ。天気がよけりゃバナナで食いつなげるさ」と。

 実に的を射ていて、ギャングでありながらもちょっとした知性さえも感じさせてくれます。

 監督はハンス・ペーター・モランド。大雪原の中で息子を奪われた父親の怒りが炸裂する痛快リベンジ・アクションです。真冬に北欧のアクションはいかがでしょう?(横川メロディー)

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