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アルコール、ギャンブル、そして薬物 人が生きるには何かに依存するものでしょうが…

 歌手の槇原敬之容疑者が覚せい剤取締法違反などの容疑で2度目の逮捕となりました。過去の1件で地に堕ちたはずの槇原は更生し、次々と名曲を発表して娑婆で堂々の活躍をしていたのにも関わらず今回の逮捕です。

 セックス時に利用する薬物などが見つかったらしいのですが、そんなことよりも「一度手を出してしまうと抜けられなくなる」といわれている薬物の恐怖を感じてしまうのです。

 薬物でお縄になった人で、欲求に負けないで再犯を起こさずに過ごしている人はすごいと思います。まぁ、最初は薬物に手を出してしまっているわけではあるのですが…。

 依存症は物質・行動・人間関係に対して発生します。物質依存は薬物やアルコールなどなど、行動はギャンブル、セックスなどなど、人間関係はDVやら共依存などなど。人が生きるには何かに依存するものでしょうが、度を越してしまう依存がさまざまな問題を引き起こすのです。

 これまでも大物芸能人が薬物で逮捕されるニュースを見てきました。仕事も順調、お金や才能が余るほどあっても人間は穴に落ちてしまうのだ。本人にしか分からないことですが、本当にもったいないと思うのです。薬物には、やはり計り知れない魔力があるのでしょう。

 私は「そんなに気持ちよくなりたいなら、お酒でも飲んでパァーっと騒いでるだけで満足できるじゃないか?」と思って生きてきました。しかし、それも続けすぎて度が過ぎると自分にのしかかる重荷になっていくのです。待っているのはアルコール依存からの身体を壊すという末路です。

 去年の年末に受けた健康診断の結果が悪かったので、今年から連日飲み続けるのを抑えて休肝日を作ることにしたことはこの連載で書きました。それまで酒を抜くということがなかったので、酒を抜いた日は、一日中ソワソワしたり汗かいたり、猛烈な飲みたい欲求に駆られたりとそれは大変でした。

 合法であるお酒でもこれだけの死ぬほどの我慢をしなければいけないのに、違法でなおかつ身体に強烈な刺激を与える薬物を抜く人たちの我慢というのは、いかほどのものなのでしょうか?

 我慢はどちらもしんどいですが、私自身に置き換えて考えてみます。

 まず薬物は違法だから手を出さないし、手を出そうとしても入手ルートが困難で高額だったりするので、面倒くさくてやらないので我慢する必要はありません。

 しかしアルコールの場合は、手に入れる人が成人であれば合法です。しかも我慢しようとしても、そこら中のコンビニで安価で買える。誘惑が強い上に、ものすごく我慢しづらいのです。私の場合に限っては、違法で入手困難なものを我慢するよりも、合法で入手が安易なものを我慢する方がはるかにしんどいのです。

 まぁ、休肝日以外はお酒を飲んでいるので、私の我慢論は何の説得力もないのです。

 ■玉袋筋太郎(たまぶくろ・すじたろう) お笑い芸人。1967年6月22日生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入り。TBSラジオ「たまむすび」(金曜)、TOKYO MX「バラいろダンディ」(火曜)にレギュラー出演中。2013年から一般社団法人全日本スナック連盟会長。著書に「スナックあるある この素晴らしき魑魅魍魎の世界」(講談社)、「スナックの歩き方」(イースト新書)など。

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