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今年は“桜の開花とともに雪” どんどん変わる季節にご注意を

 “記録的な天気”が続いています。この冬は全国的に記録的な暖冬で、雪も少ない年になりました。この暖かさの影響で早くも先週末、東京から桜前線がスタート。東京では統計開始以来最も早い桜の開花となりました。ただこの日は日中の気温が2度前後の極寒。おそらく前日は夜まで気温が高かったために花が開いたのだと思うのですが、「桜の開花とともに雪」という、前代未聞の出来事になりました。

 この時期は「三寒四温」といって、気温の変化が大きい時期ではありますが、こういった暖冬のときは大きな寒の戻りが起こるものです。今後も「咲いた桜に雪」というようなことが起こるかもしれません。

 ちなみに「平年値」とは何かご存じでしょうか。天気予報の中でも「平年の◯%の積雪」「平年より◯度高い気温」などということがありますが、これは過去30年の平均値で、10年ごとに改定されます。

 つまり、今使われている平年値は1981~2010年の平均。来年には平年値が更新されるのですが、ここ10年の異常気象や高温傾向などを考えると、大きく変わってくるかもしれません。桜の開花日の平年値も早くなる場所が出てきそうです。

 数十年というスパンで見ると、地球温暖化の影響もあり、気温が上がるとともに、生物や植物の状況も変わってきています。実際、私が子供の頃は桜は入学式のイメージでしたが、ここ10年ほどは、東京では毎年のように3月に満開を迎えています。今後、季節感がどんどん変わってきてしまうのでしょう。

 今年はこの後も気温が高い傾向が続くという予想。急に気温が高くなると熱中症にも気をつけなければいけなくなります。4月や5月でも暑くなる日が出てくることも考えられるので、「熱中症=夏」というイメージを持っている人も要注意です。

 異常気象は避けられませんが、天気予報によって影響を少なくすることはできます。そのためにも、しっかり役立てる予報を提供していきたいなと思っています。ということで、今日の心もようは「晴れ」。

 ■酒井千佳(さかい・ちか) 気象予報士、フリーアナウンサー。1985年5月18日生まれ。兵庫県出身。京大工学部建築学科卒業後、北陸放送、テレビ大阪での局アナを経て、2012年4月、フリーに転身。アナウンサー1年目に取得した気象予報士の資格を生かし、「Oha!4 NEWS LIVE」(日本テレビ系)、「おはよう日本」(NHK)に出演。現在は「Live News it!」(フジテレビ系)の「お天気コーナー」レギュラー。座右の銘は「為せば成る」。

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