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スペインで強盗被害に 声がガラガラになって病院に行くと…

 実は私は2回、パリコレにモデルとして出演したことがあります。というとまるで超一流モデルのようですが、私が一番好きなMASATOMO(現RYNSHU)というブランドのデザイナーと20代からの長い付き合いで、普通のモデルばかりだとショーが平坦(へいたん)になるということで、飛び道具的な役割として出演要請があったのです。

 最初は1994年で、このときは日本人でもう1人、バレーボールの川合俊一さんも出演しています。2度目は2000年の7月でした。最初はわけのわからない間に終わってしまいましたが、2度目はそれなりに楽しめました。

 このパリコレの出演を終えてすぐ、1人スペインに向かいました。スペインに着いた当日、ホテルからさほど遠くないマドリードの中心部、とても観光客の多い広場から1本裏に入った道を歩いていたら、突然わけのわからない衝撃に襲われました。数秒後、“これは今、チョークスリーパー状態で、後ろから首を絞められているんだ”と気づき、ジタバタと暴れました。といっても多分数秒のことですが、結局すぐに気を失い、気づいたときには道に倒れていて、少しずつ人が集まってきていました。

 気を失っている間に財布やパスポートを取られており、すぐに警察に行きましたが、何しろ後ろからいきなりだったので、当然犯人の顔は見ていません。警察も一応調書は取ったけれど、別に人が死んでいるわけでもないし、明らかに本気で犯人を捕まえようという気はない様子でした。

 すぐにカードを止めて、次の日には大使館に行き、パスポート再発行の手続きをしました。私はどうやらこういったトラブルは嫌いではないようで、初めて体験することはどこかワクワクというと言い過ぎかもしれませんが、異国で1人、諸々トラブルの対処をしていたときは相当、イキイキと動いていた気がします。

 ただ、声がちゃんと出ないのです。ひどいガラガラ声になっていて、普段よりかなり力を入れないと声が出ない状態でした。とはいえ、それまでもひどい風邪をひいたときやライブが続いたときなど、それに近い経験がありました。だから、当然少したてば治るものだと思い、それから1週間ほどスペインでのんびりした後、ギリシャのサントリーニ島で1週間過ごして帰国しました。

 しかし、帰国してしばらくたってもまだ声がちゃんと出ないので、やっと“これは何だか様子がおかしいぞ”と思い、病院に行きました。そしてレントゲンを撮った結果、「声帯の骨が曲がっています」と告げられたのです。

 ■織田哲郎(おだ・てつろう) シンガーソングライター、作曲家、プロデューサー。1958年3月11日生まれ。東京都出身。79年のデビュー当初からCMやアーティストの音楽制作に携わる。TUBEの『シーズン・イン・ザ・サン』で作曲家として注目される。現在「オダテツ3分トーキング」をYouTubeで配信中(毎週土曜日更新)。

 5月2日(土)には横浜のモーション・ブルー・ヨコハマで「Acoustic Night」を開催する。詳しくは公式サイトt-oda.jpへ。

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