【緊急リポート ポストコロナの芸能界をいく】東京オリンピック開催に諦めムード? テレビ局は穴埋め番組検討も意気上がらず - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【緊急リポート ポストコロナの芸能界をいく】東京オリンピック開催に諦めムード? テレビ局は穴埋め番組検討も意気上がらず

 最近の世論調査でも、東京オリンピックは開催できないのではとの声が半数を占める。オリンピックを開催する金があるなら、失業対策や不況対策に使うべきだという声も聞こえてくる。

 タレントはコロナ禍の影響でスケジュールがガラ空きの上、お祭り騒ぎになるはずだったオリンピックの仕事もなくなった。「オリンピックでタレントに多くの仕事が来る」とする、かすかな希望は幻想だった。

 しかし、来年に開催されるのであれば、暇なタレントはいつでもスケジュールを合わせられる。オリンピックは棚ぼた的な仕事でもある。

 こうした棚ぼた仕事は不安定だ。ある化粧品会社は来年1月、タレントを集めて東京オリンピックに向けた企業CMを制作する予定だという。出演は大物女優を含めて30人ほどを想定している。

 だが五輪が中止になればCMもボツだ。そのため、タレントのギャラは10分の1程度に抑えられた。ギャラが30万円のタレントは3万円に、中堅タレントは15万円を1万円に値切られたという。

 さらに困っているのはオフィシャル・スポンサー。すでに多額な出資をしているので降りるに降りられない。「このままでは応援程度しかできない」と意気消沈して、気持ちが冷え切っている。

 一番影響を受けるのはテレビ局である。本来ならばオリンピックに向けたスポーツ番組、ドキュメンタリー番組、選手のクローズアップ番組などの制作に入ってもおかしくない時期。だがいまだに腰が上がらない。

 オリンピックに代わる特別番組をと、スポーツ局だけではなくワイドショーやバラエティー番組担当者も尻をたたかれるが名案はない。連日の企画会議はオリンピックの穴埋め番組の検討。これでは意気が上がらない。

 テレビ局にとって致命的なのは、万が一、五輪が開催されないとなれば、大きな収入を見込んでいたオリンピック番組の広告収入が見込めないのだ。コロナ禍で大打撃を受けただけにそうなると厳しい。

 オリンピックは開催されるのか。開催可否はいずれ判明する。テレビ界は今やワクワクというよりもビクビクして結果を待っている。(芸能文化評論家・肥留間正明)

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