浪曲に新しい光を当てる玉川太福 映画『男はつらいよ』シリーズを浪曲化、瀧川鯉八らと全国ツアーも - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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浪曲に新しい光を当てる玉川太福 映画『男はつらいよ』シリーズを浪曲化、瀧川鯉八らと全国ツアーも

 講談師、神田伯山(37)の活躍で講談が脚光を浴びたように、浪曲に光を当てるのが浪曲師、玉川太福(41)だ。放送作家を経て、2007年3月に玉川福太郎さん(61歳没)に入門。先日発表された第37回浅草芸能大賞で新人賞を受賞した。

 大賞は女優の天海祐希(53)、奨励賞は漫才師の爆笑問題が輝き、「新人賞が太福。今年は志村けんさんにも特別功労賞が授与されます」(選考関係者)。

 「(受賞者の)並びがすごいから、反響が大きい」と驚く太福。福太郎師匠の夫人で、太福を初高座から曲師として支える玉川みね子(67)に伝えると、「その場で『よかったね』って泣かれて。うれしかったですね」。

 古典を継承する一方、新しい鉱脈も掘り当てた。ひとつが新作、もうひとつが映画『男はつらいよ』シリーズの浪曲化だ。

 新作では東京都荒川区の銭湯の争いを描く「銭湯激戦区」、男2人のおかずのやり取りを描く「地べたの二人」で若い世代にも浪曲を届けた。

 山田洋次監督、松竹の許可を得て、2017年からは寅さん映画の浪曲化に着手。すでに15作をうなっている。全作をうなるまでにはあと9年かかる、息の長い仕事だ。

 「ここ2年で浪曲師・曲師合わせて10人ぐらいが浪曲界に弟子入りしてきました。前代未聞です」と業界の活性化にも期待を寄せる。

 今週から、太福が所属する創作話芸ユニット「ソーゾーシー」の2度目の全国ツアーが始まった。落語家の瀧川鯉八(39)、春風亭昇々(35)、立川吉笑(36)と太福の4人によるユニットで、昨年は初の全国ツアー(5公演)を成功させた。

 「芸風も見事に違う4人。刺激的で馬が合います。同時にべたべたしない距離感がいい」という関係性で、12月24日の千秋楽まで全国15カ所で新作を披露する。

 クラウドファンディングで700万円以上を集めた。それだけ知名度、期待度が高いことを意味する。

 「これでコロナ禍で収益が見込めない地元の主催者、スタッフの方々にも還元できる。ありがたいですね」と太福。

 「配信でも15公演の様子を見ることができます。よろしくお願いします」

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