【生涯現役「堺正章」という生き方】「1億円離婚」の真意とは すし詰め状態の会見で見せた「不満顔」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【生涯現役「堺正章」という生き方】「1億円離婚」の真意とは すし詰め状態の会見で見せた「不満顔」

 新型コロナウイルスの影響で休んでいたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の放送が再開されたが、戦国武将たちを陰で見守る名医、望月東庵の動向がますます面白い。そんな東庵を演じているのが「マチャアキ」こと堺正章。74歳にして、時には主演すら食ってしまいそうな現役バリバリのマチャアキ。かつて番記者を務めた元スポーツ紙記者のジャーナリスト、中野信行氏が、熟成の域に入ったマルチタレントのもっとも輝いていた「熱い青春時代」を振り返る。

 マチャアキのロングインタビューに初めて成功したのは1980年の初めごろ。場所は当時、延べ2年間にわたって放送された人気ドラマ『西遊記II』(日本テレビ系)の撮影現場であった東京都世田谷区の国際放映だった。

 そろそろ最終回を撮り終えるというタイミングで、取材の表向きは孫悟空を演じたマチャアキの「2年間の総括」だった。しかし、私の本音は違っていた。

 その2週間ほど前、彼は最初に結婚した一般女性との離婚発表会見を東京都渋谷区にあった当時所属していたレコード会社で開いていた。

 6年間の結婚生活にピリオドを打ったマチャアキは「私が家庭生活に向いていなかった。全て自分の責任」と全面降伏を認め、なんと1億円の慰謝料を払うこともオープンにしたのだ。

 テレビのワイドショー、新聞、雑誌の取材陣約100人が押し掛けた会場はすし詰め状態。私も参加したが、ワイドショーや女性週刊誌の質問は「慰謝料1億円」に集中し、「支払いは即金か? ローンか?」「お金の工面は?」といった具合である。

 肝心の離婚の真意や、彼の苦悩について聞き出すような雰囲気にならないまま時間切れとなり、会見は終わった。

 マチャアキは喜劇王といわれた人気俳優、堺駿二(68年没、享年54)の次男で、当時、俳優としても父を超える域にいた。そんな右肩上がりの男の離婚劇が、質疑も希薄な「1億円離婚」で片づけられた。

 会見場で席を立つときに見せた、彼の「不満顔」に、私は「マチャアキは本意を話したいのだ」と直感し、後日、取材を申し入れていた。その場所が国際放映だったのだ。 (中野信行)

 ■堺正章(さかい・まさあき)1946年8月6日生まれ、74歳。東京都出身。62年、ザ・スパイダースに歌手として加入、『夕陽が泣いている』などが大ヒット。70年の解散後、ソロに転向。同年のドラマ『時間ですよ』(TBS系)で俳優としても頭角を現す。78~80年のドラマ『西遊記』『西遊記II』で孫悟空役を好演し人気者に。歌番組や料理番組の司会で活躍している。

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