【ぴいぷる】チェリスト・柏木広樹、ピアニスト・光田健一 以心伝心“さわやかメロディー” 最新アルバム『MAJESTIC』発売中 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【ぴいぷる】チェリスト・柏木広樹、ピアニスト・光田健一 以心伝心“さわやかメロディー” 最新アルバム『MAJESTIC』発売中 (1/2ページ)

 「僕がお笑い担当で、健ちゃんがびしっとしめるの。40歳超えてから始めたデュオだから、熟年結婚のようなもの。若いときならぶつかることもあっただろうけど、2人ともそういうのはもう経験してきたからね」

 柏木が話す横で、光田が静かに笑う。凸凹コンビなのか、似た者同士なのか。何はともあれ、「二人旅」にようこそ。

 インストバンド、G-CLEFでデビューし、今はソロで活躍するチェリスト、柏木と、スターダスト・レビューでも活動し、プロデューサーとしても引っ張りだこのピアニスト、光田のデュオ「二人旅」。出会いは約34年前にさかのぼる。

 光田「1987年だよ。僕が(東京藝術)大学に入ったのが86年だもの。藝大の人って何かと目立つ人が多くて、柏木ってのが来たぞって感じ。知ってはいるけど、あいさつするぐらいだったね」

 東京藝術大学の先輩と後輩という間柄。

 柏木「広い意味で仲間だけど、意外にも一緒にやることはなかったんですよ。で、イベントの打ち上げで会っても『久しぶり』っていうぐらいで、会話が深まることもなくて」

 そんな2人が旅の第一歩を踏み出すのが2007年12月のこと。

 柏木「大阪のイベントに出ることになって、ふと健ちゃんに頼もうと思って。当時借りていた祖師谷の家で合わせたんです。その瞬間、『何で今までやらなかったんだ』って思ったの」

 光田「テンポ感も呼吸感もまったく同じで。今、かしちゃんに言われてそうだったなって思うぐらい、自然な感じでしたよ」

 「二人旅」の始まりだった。作曲も共同作業だ。しかし、それも独特の空気感で積み上げられていく。

 柏木「僕がメロディーを途中まで作って、健ちゃんに渡すんです。それを健ちゃんが完全な形に仕上げてくれる。“完全丸投げ作業”ですよ」

 それができるのも、強固な絆があるからこそ。柏木が投げたメロディーがガラッと変わることもあるが、問題ない。

 光田「先攻後攻では後攻のほうが有利ですから。普通、バンドってスタジオに入って、ああだこうだとなるけど、僕らの場合は方法は違ったとしても、向かう方向は同じだから、もめることもないし。作業的にはかなりシンプルになります」

 その信頼関係はステージでも揺るがない。普通なら目線を合わせるように位置取るものだが、この2人は背中合わせ。

 柏木「かわいい女性ならよかったね、ハハハ」

 光田「昔は目線の先にかしちゃんがいたんだけど、いつの間にかこうなったんです。目をつぶっていても、チェロの音が聞こえてきたら安心できますね」

 ライブのラストは、即興の曲作りが恒例となっている。もはや以心伝心の域だ。さぞかしライブ前にも綿密な打ち合わせをしているのだろうと思いきや…。

 柏木「ライブ前に音楽の話はしないよね。旅に出たら、ライブ前は、その日の晩飯のことぐらい。僕が晩飯担当なんで、この店のこれがうまいとか。ほんと、普通の話ばかり」

 そんな2人が3年10カ月ぶりにアルバム『MAJESTIC』(ジェントル*ハーツミュージック)をリリース。コロナ禍に作り上げた作品は、沈みがちな空気を吹き飛ばすようなさわやかさに満ちている。

 光田「11曲のうち、4曲はコロナ禍の前に録音していたんです。コロナ禍の中で作業に入って、改めてその音を聴いたとき、うれしい気持ちになれたんです。音楽ができる喜びというか、そんな思いを込めたアルバム。このアルバムを通して優しくて豊かな気持ちになってもらえれば」

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