【桂春蝶の蝶々発止。】「麒麟がくる」激動の最終回を総括 23年の大河「どうする家康」で天海僧正出してほしい - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

「麒麟がくる」激動の最終回を総括 23年の大河「どうする家康」で天海僧正出してほしい

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が幕を下ろして1週間。早速、「麒麟ロス」に見舞われている私ですが、今回は激動の最終回を総括してみたいと思います。

 あの回は、一体何が言いたかったのか…。私は、明智光秀がこの世にどうすれば麒麟を呼べるのか、いかに平和実現のマネジメントをしようとしたのかを語っているのだと思いました。

 まず、盟友の細川藤孝が「覚悟とは何か」と問うたシーンで、光秀は「覚悟とは、未来永劫(えいごう)続くものである」と、そんなことを言っていました。あれは、本気でこの国を変えてみせる…という覚悟の謎かけですね。

 光秀は、藤孝が友情よりも家を大切にすることは分かっている。案の定、光秀謀反の兆しを察知し、羽柴秀吉に「万が一に備えておくように」と伝えます。その裏で、光秀は自身の本懐を記した文を徳川家康の忍びである菊丸に渡す。その文には「家康殿、あなたこそ天下人にふさわしい人である」との思いが込められていたはずです。

 そして、悲しいことですが、主君の信長をこの手で討たなければ平和が訪れないことを確信する光秀は、「本能寺の変」という史上最大のクーデターを起こすのです。

 藤孝から「光秀に謀反の動きあり」という情報を得て、準備していた秀吉は直ちに行動を開始する。歴史的に有名な「中国大返し」によって、天下分け目の天王山、山崎の戦いで、秀吉は光秀を打ち負かす。

 しかし、光秀にはそれらもすべて「計算済み」だったのでしょう。主君をあやめてしまった以上、自分は天下の大舞台に立つことは許されない。影の存在となって天下安泰の行方を支える…。だからこそ、山崎の戦い以降も光秀は「生きていた」ということを匂わせたのです。

 恐らく、駒さんと光秀は後々、タッグを組んだと思います。よく考えたら、薬売りは当時、諜報員たる「忍者」の代名詞です。なぜ薬売りなのかもつながりました。

 足利義昭との会話で、駒さんが「小早川さま」という場面がありました。小早川秀秋のことでしょう。関ヶ原の戦いで、家康の東軍勝利のカギを握った人物です。

 このセリフが出てくるのも、家康が将軍となって幕府構築のためのロードマップを光秀がどう考えていたのか、その絵解きだと思います。そう、「天海僧正」となって…。

 番組終了後、主演の長谷川博己さんが「麒麟がくる」公式ツイッターに動画で登場しました。そこで、長谷川さんが「光秀がどう江戸幕府をつくっていったのか…」と言っちゃって、びっくりしました。

 2023年の大河ドラマ「どうする家康」には、ぜひ、その設定で天海僧正を出してほしい! その俳優が染谷将太さんだったら、こりゃぶっ飛びますね!(笑)

 ■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。

関連ニュース

アクセスランキング

×