俳優・大鶴義丹 父・唐十郎への反骨心で避けていた舞台演劇「50代になって助けられるとは」 映画「めぐみへの誓い」では北の拉致実行犯演じる

俳優・大鶴義丹 父・唐十郎への反骨心で避けていた舞台演劇「50代になって助けられるとは」 映画「めぐみへの誓い」では北の拉致実行犯演じる
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 ◆横田めぐみさんの拉致実行犯演じ

 「撮影は昨年2月中ごろ、秋田県であったんだけど、とにかく海が冷たくて、冷たくて」

 そう振り返るのは、19日に公開される映画『めぐみへの誓い』(野伏翔監督)のこと。

 13歳で北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(56)=拉致当時(13)=ら被害者や、救出活動に奔走する家族の闘いを描いた作品。拉致実行犯の辛光春(シン・ガンシュン)を演じている。モデルは言わずと知れた大物工作員の1人とされる辛光洙(シン・グヮンス)だ。

 冒頭に登場する海から密入国するシーンは何度も撮り直すことに。

 「海の中は2~3度なんだけど、外がマイナス2度だもの。3日ほど調子が悪くなっちゃって」

 優しい言葉と実力行使で日本人を操って拉致に協力させたかと思うと、めぐみさんを暴力と脅迫で洗脳しようとする姿には思わず身震いしてしまう。

 「もちろん辛光洙という存在は知っていたので、オファーを受けたときにはたじろぎましたね。しかし、悪人とはいえ、歴史の流れの中にいる人なんで、俳優の貪欲さというか、やりたくなってしまったんです」と話す。

 「もちろん悪役なんだけど、この役は悪役の気持ちでやってはいけないと思いましたよ。男は北の国家プロジェクトとして拉致にかかわっているのだから、心を押し殺さなければいけない。肯定するわけではないが、演じる以上、彼らは彼らなりに正しいと思っているわけだから。でもね、何の罪もない中学生を拉致して痛めつけるんです。こっちは少しでもかわいそうなんて気持ちを出してはいけないのですが、やっぱりいやになっちゃいますね」

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