【ぴいぷる】異色の“リケジョ監督”竹本祥乃 平日は研究技術職員で土日にメガホン、沸き上がる創作意欲 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【ぴいぷる】異色の“リケジョ監督”竹本祥乃 平日は研究技術職員で土日にメガホン、沸き上がる創作意欲 (1/2ページ)

 昨今“二足のわらじ”で社会活動するスタイルは少なくないが、現役の“リケジョ(理系女子)監督”というのはさすがに珍しい。

 「平日は研究技術職員として働き、土日に映画を撮っています!」

 笑顔でこう語るのは、国立研究開発法人「理化学研究所」(本部・埼玉県)の神戸研究所に勤めながら、国内外の映画祭で「賞荒らし」として名をはせるこの人だ。

 これまで20本以上の短編映画を発表し、数々の賞を受賞。カンヌ国際映画祭をはじめ、フランスや韓国などに呼ばれ、世界を転戦。何かとお堅い研究技術職の一方、華やかなレッドカーペットの上を、文字通り二足のわらじを履き替え、歩いてきた。

 そして、ついにビッグチャンスをつかんだ。

 3月20日から公開される「にしきたショパン」で、劇場用長編映画監督としてデビューを果たしたのだ。

 舞台は兵庫県。幼なじみの凛子(水田汐音)と鍵太郎(中村拳司)はプロのピアニストを目指していた。ところが、阪神・淡路大震災が発生。鍵太郎は腕を損傷し、自由に動かせなくなる疾患にかかり…。

 この作品を撮るきっかけは偶然訪れた。

 「短編映画を撮るため、雰囲気のいい喫茶店を探し、ロケハンをしていたんです」

 兵庫県宝塚市に歴史を感じさせる喫茶店を見つけた。撮影交渉をしていると、「こんな小説を書いたのですが」とオーナーが1冊の本を取り出した。

 「にしきたショパン」の原案となる小説「マスター先生」。原作者で喫茶店オーナー、近藤修平は今作の映画プロデューサーを買って出た。震災時、大阪ガス職員だった近藤は復旧活動に携わる中で「人生は一度きり。将来、大好きな音楽や映画に携われれば」と構想し、大阪ガスを退職していた。

 ◆絵コンテも描く

 映画のテーマは、その阪神・淡路大震災とピアノだ。

 「私自身、7歳から15歳までピアノを習い、震災では損壊はなかったものの、宝塚市の自宅が被災しています。いつか映画として撮りたいテーマでした」と打ち明ける。

 宝塚に生まれ、大阪商工会議所に勤務していた父の転勤に伴い、生後7カ月でタイのバンコクへ家族で引っ越し、4歳まで過ごす。帰国後、宝塚に戻り、地元の高校から高知大学理学部生物学科へ進学した。

 小学生の頃は漫画や映画に魅了され、「漫画家志望でした」と言うが、中学生の頃に“リケジョ”へと路線変更する。

 大学卒業後は国家公務員の技術職に就き、東京や大阪などで勤務。大阪バイオサイエンス研究所などを経て、理研へ。

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