加藤浩次を追い込む吉本の本気度 裏番組に若手芸人がこぞって出演 日テレスタッフ力の低下も
吉本興業との専属エージェント契約が3月末で終了するお笑いコンビ、極楽とんぼの加藤浩次(51)は窮地に立たされそうだ。MCを務める『スッキリ』(日本テレビ系)の裏番組に、吉本の若手芸人がこぞって出演し足元を脅かそうとしているばかりか、肝心の番組自体も足元が揺らいでいるのだから大変だ。
「加藤さんは4月から完全フリーになるわけだから、『スッキリ』も数字(視聴率)が重要です。やはり数字が悪いと切られてしまう。フリーはシビアです」と民放関係者。
ただでさえ激戦区の朝のワイドショー戦線。4月からは各局とも装いも新たに参戦してくるが、「特にTBSがスタートさせる『ラヴィット!』に注目です」と先の民放関係者。
生活情報に特化するといわれている『ラヴィット!』。レギュラーも、従来のワイドショーのコメンテーターという顔ぶれではなく、EXITやニューヨーク、ミキ、ぼる塾といった若手芸人が大量投入されることになったのだ。
「MCに麒麟の川島明を置いた時点で、吉本の“加藤つぶし”と報じられましたが、人気の若手芸人を番組に送り込んだことで、吉本の本気度が透けてみえるようです。加藤はこれを迎え撃つわけですから、大変です」とスポーツ紙記者。
『スッキリ』のピンチはそれだけではない。番組内のコーナーで起きたアイヌ民族をめぐる“差別表現”問題である。
問題の発言は12日の放送であり、15日には『スッキリ』の冒頭で「日本テレビとして深くおわびするとともに、今後の再発防止に努めてまいります」と謝罪するに至ったが、火の手は収まりそうにない。
この問題について、加藤勝信官房長官は15日の記者会見で、「アイヌの人々を傷つける極めて不適切なものであり、誠に遺憾だ」と発言。担当部署を通じて日テレに抗議するという事態に発展したのだ。北海道アイヌ協会も同日、日テレに原因究明を求める申し入れをしている。
「差別にあたるという認識が不足していたと説明していましたが、明らかにチェック機能が働いていないことが露呈しました。スタッフ力が落ちていることは明白です。番組として、きちんと原因究明をして報告することになるでしょう。当面は問題発言があったコーナーを休止することになりましたが、番組自体の存在を危ぶむ声もあるようです」と制作会社関係者はささやく。
春なのに、冷たい逆風が吹き続けている。