【ぴいぷる】俳優・田中亨 NHK朝ドラで人気爆発 心身鍛えた陸上とボクシングで闘志みなぎる役作り - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【ぴいぷる】俳優・田中亨 NHK朝ドラで人気爆発 心身鍛えた陸上とボクシングで闘志みなぎる役作り

 「マッシュルームカットでも坊ちゃん刈りでも構わない。役作りのためなら、丸坊主にだってなりますよ」

 22歳になったばかりだが、俳優歴はすでに6年。少年の面影を残す瞳には闘志と自信がみなぎっている。

 人気に火が付いたのは昨年。NHK連続テレビ小説「スカーレット」にマッシュルームカットに黒メガネという個性的ないで立ちで登場。「あの俳優は誰?」と注目を集めた。関西の劇団に所属しながら全国の劇団からオファーが相次ぐ実力派だ。

 「無我夢中で演じてきましたが、最近、ようやく舞台と映像での演じ方の違いなど“演技の奥行き”が分かり始めてきたところです」

 22日からオンエアされる連続ドラマ「クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術」(関西テレビ)では、「これまでの際立ったキャラクターとは違い、素に近い自分を演じることができました」と語る。

 “ブラック心理術”を使う謎の女、クロノサキ(乃木坂46の久保史緒里)に翻弄される高校生を演じた。

 「クラスで人気者の陽気な男子(の役)。撮影現場では同級生役の共演者たちが、もてはやしてくれるのがうれしくて」と話し、こう吐露した。

 「僕は本当に内気でおとなしい子供でしたから」

 大阪の小学生時代、「自分を主張できない目立たない子供」だった。それを克服するためか、中学では陸上競技とボクシングを始め、心身を鍛えた。

 「陸上部では長距離選手でした。部活は厳しかったのですが、毎夜、ボクシングジムにも通ってました」

 スポーツから一転、なぜ演技の世界へ?

 「中学の女子の同級生がアイドルグループのメンバーでした。華やかに躍る彼女の姿に衝撃を受けたんです。とても輝いて見えた。学校では見せたことのない表情でした」

 以来、俳優を志し、大阪の高校に進学と同時に東京の俳優養成所に通う。

 「毎週金曜、高校から帰宅すると夜行バスに乗って東京へ。土曜にレッスンを受けた後、夜行バスで大阪へ帰る。そんな生活を1年続けました」

 ほどなく成果は実る。関西で発足した劇団「Patch」のオーディションを受け、トップ合格。高校2年で俳優への切符をつかんだ。

 オーディションの内容は1分間、自分の特技を披露すること。

 「何を披露したか? もちろん得意なボクシングです。1分間、一言もしゃべらず、ひたすらシャドーボクシングを続けました」とニヤリ。

 関西を本拠地とする劇団だけに、「上京せずに俳優デビューできたことに親も安心してくれました」と振り返る。

 養成所で培った演技力を実戦の舞台で磨き、数々のオーディションで役を引き寄せていく。

 3年前、関テレの人気ドラマ「大阪環状線」シリーズで、お笑いタレントのトミーズ雅と親子役で共演した。

 「大阪を出たいなら俺を倒してから行け!」。上京を夢見る息子を熱演、元日本チャンピオン役の雅と本番さながらのスパーリングを演じてみせた。

 「(これを見た)ボクシング好きの父が喜び、ドラマを見て『よしっ、行け』と試合のように声援を飛ばすんですよ」とうれしそうに話す。

 東京の文学座や大阪松竹座の演出家らから声がかかり、さまざまな舞台に立ってきたが、本人としては他流試合をこなす心境だろう。

 「もちろん『劇団Patchを背負って』というプレッシャーは大きいです。でも萎縮はしませんよ」

 役作りは「戦い」と言う。

 「現場の監督の前でなく、自宅の鏡の前で…。脚本を受け取ったときから勝負は始まっています」

 笑うとどうにも童顔になる。だが、演技論を語るその眼光は、ボクサーのように鋭くきらめいていた。

 ■田中亨(たなか・とおる) 俳優。1999年2月15日生まれ。22歳。大阪府出身。2015年、劇団「Patch」第4期オーディションでグランプリに選ばれ翌年、初舞台。「僕と私の、ひらパー姉さん」(ABC系)でドラマデビュー。昨年の「DIVER 特殊潜入班」(関西テレビ系)などドラマ出演多数。「クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術」は関テレで22日深夜0時25分から毎週木曜、BSフジで5月1日深夜0時半から毎週土曜に放送。

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