【ぴいぷる】『エヴァ』綾波レイの声優、林原めぐみ デビュー30周年でも変わらぬ仕事への思い 歌うきっかけは「ポケットの中の戦争」 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【ぴいぷる】『エヴァ』綾波レイの声優、林原めぐみ デビュー30周年でも変わらぬ仕事への思い 歌うきっかけは「ポケットの中の戦争」 (1/2ページ)

 『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイ、『名探偵コナン』の灰原哀、『ポケットモンスター』のロケット団のムサシなど人気キャラクターを多く演じている人気声優の彼女が、アーティストデビュー30周年を迎えた。

 「この業界で30年という時間を体験できたことはとても貴重でしたね。アニメの制作現場もデジタル化が進みました。それはそれでとても便利ですが、便利さばかりを追求すると、何か大切なものを置き去りにしてしまうのではという恐怖もありますよね」

 例えば、と続ける。

 「バイオリンとチェロが共演すると、バイオリンの空洞にチェロの音が共鳴して目に見えない一体感を生み出します。デジタルでは別々に録音して撮り直しも簡単ですが、この一体感は生まれない。どんなに便利になっても、その感覚は忘れたくないですよね。ほんと、デジタルとアナログへの思いを行ったり来たりする30年ですね」

 いまや声優が歌手として活動し、ヒットチャートにランクインするのが当たり前の時代。そんな声優アーティストのパイオニアとして時代を駆け抜けてきた。しかし、本人はいたって冷静だ。

 「別に歌がやりたかったわけじゃないんですよ。仕事のひとつって感じでした」とさらり。

 「なんで私がパイオニアといわれるのか考察したんです。で、行きついたのがチャートに入ったからだと。それまでのアニソンは100位に入ることもほとんどなかった。それがベスト10に入ったんです。言ってみれば、大穴が来た~みたいな。で、アニソンはヒットすると期待されるようになり、みんなが目指すところになっちゃった」

 歌うきっかけはオリジナルビデオアニメ『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』(1989年)に出演したときのこと。主題歌を歌う歌手がイベントに来られないとなり、白羽の矢が立ったのだ。

 「代わりにヒロインが歌えないかといわれて、キー合わせのテストを受けたら、歌えそうだということになって…。随分な責任を負わされたものです。補欠要員で歌わざるを得ない状況に追い込まれたというわけです」

 と、シニカルに話すが、今もなお絶大な人気を誇る。30周年を記念するベストアルバム『VINTAGE DENIM(ヴィンテージ・デニム)』(キング)をリリースした。

 「30年がいっぱい詰まったアルバムです。“コードレス”という言葉の入った曲があります。今の子には何のこっちゃでしょうが、電話からコードが外れたことが、そのときは文化だったんです。“ポケベル”もそう。だから新曲には“スマホ”もあえて入れて。どんなにツールが変わって便利になっても、人の気持ちって変わらないと思うんです。昔は好きな人の家に電話するとき親が出たらどうしようってドキドキしたじゃないですか。メールって直接その人に届くけど、送るときのドキドキは一緒でしょ。そんな思いが届けばいいですね」

 自らの歌手活動については「当時のディレクターが林原めぐみという声優に対して、何かを感じてくれたらしいんです。この子なら何かできそうだって。ありがたいですよね」とした上でこう例える。

 「沖縄旅行に行って海に潜ったら、すごくすてきでびっくりしたようなもの。でもプロのダイバーになるわけじゃない。むしろ海に潜ることで陸のありがたみが分かったって感じです」

 歌手は4、5分の世界に思いを込めて歌い、作品に深みを与える。この表現方法が、声優の活動にも大きな影響を与えているという。

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