【ぴいぷる】壇蜜 綽綽と自分のペース ちやほやしてこない生き物で正気を保ってます 実は私、ナマケモノ…24時間戦えません (1/2ページ) ぴいぷる
透きとおるような白い肌にストレートな黒い髪。そのたたずまいは、まさに秋田美人。そんな彼女に“秋田愛”を聞いてみると…。
「綽綽(しゃくしゃく)としたところかな。秋田の人って、人を助けたり、もてなしたりすることに抵抗感がないんですよ。人見知りっぽいんだけど優しくて、かわいいところもあるし。お互いに助け合おうって気持ちが強いところなんか、生々しくて好きです」
そんな秋田への思いから出演したのが、28日公開の『ハチとパルマの物語』(アレクサンドル・ドモガロフJr.監督)。
日露共同製作の本作は旧ソ連時代に実在した“忠犬パルマ”の実話をもとに、母の死で心を閉ざした少年と、空港で飼い主を待ち続けるパルマの友情を描いている。
忠犬といえば「ハチ公」。「ハチ公」といえば秋田犬。秋田犬といえばアリーナ・ザギトワ。ということで、ロシアと秋田は縁が深いのだ。自身は秋田犬の里館長役で顔を出している。
しかし、「秋田犬って、私が生まれる前に祖母が飼っていたんです。番犬として頼もしくて、いい子だったそうですが若くして死んでしまったんですよ」と悲しい思い出が…。
そういえば、多くの“同居人”がいますが、犬は飼っていましたっけ。
「独り立ちして自分で生活するようになって、私は犬を飼ってはダメだと分かったんです。彼らには社会性や協調性があるじゃないですか。飼い主をちやほやするでしょ。でも、私はちやほやされないために生き物を飼って、正気を保っているので…」
正気を保つとは…。
「家に帰ると、犬は尻尾を振って駆け寄ってくるでしょ。それがもう申し訳なくて。待たせている自分がダメな飼い主に思えてくるんです。だからちやほやしてこない生き物といるほうが正気を保てるんですよ」
飼っているのは猫にナマズ、インコに蛇…。このコロナ禍では、悲しい別れも経験することに。ナマケモノの浜平が死んでしまったのだ。
「部屋の湿度と温度をうまく調節できなくて、彼は食べ物をうまく消化できない状態になってしまったようなんです。彼の体調の変化が分からなかった…。ナマケモノはデリケートな生き物なので、よく突然死するとは聞いていたのですが、こんなに早く別れが来るとは思いませんでしたね」
ちょっと自信をなくしてしまったという。
「飼っている生き物たちは、人間と違ってデリケートな部分がいっぱいあって、逐一気をつけないといけないんです。そういう意味では、新参者の夫(漫画家の清野とおる氏)は『エアコンの温度を下げて』とか『おなかすいた』とか言ってくれるので助かりますよ」