【ぴいぷる】Fukase ビリからの始まり 新たな立ち位置へ 初出演「キャラクター」公開中 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【ぴいぷる】Fukase ビリからの始まり 新たな立ち位置へ 初出演「キャラクター」公開中 (1/2ページ)

 「コンサートでも音楽番組でもミュージックビデオの撮影でも。音が鳴っている場での表現なら、僕は無敵だと思っています。だってミュージシャンですから」

 国内屈指の人気バンド、セカオワこと「SEKAI NO OWARI」のボーカリストはこう豪語する。

 不況と呼ばれる音楽業界にあり、数万人を収容する巨大アリーナを連日満員にできるアーティストは、そういない。「それを実現してきた」からこその自信なのだろう。

 そんな彼にしても、「音が鳴っていない撮影現場では勝手が違った。ずっと緊張してしまって」。無敵の表情から一転、自信なさげに弱音を吐いた。

 35歳にして初めて映画俳優にチャレンジした。11日公開の映画「キャラクター」。旬の実力派、菅田将暉との共演が話題を集める。

 「実はこれまでも何度か、俳優としての依頼が来ましたが、すべて断ってきました」

 理由は「映画が大好きだから」。「監督や俳優をリスペクトしています」と、憧れが強いゆえに「俳優が本業でない僕が、撮影現場で大勢の足を引っ張るわけにはいかないので」。

 なぜ出演を?

 「演技を習得するため、1年半の準備期間をもらえたから。でも想像以上に大変で。初挑戦の役が殺人鬼だったので」

 菅田演じる漫画家、山城は殺人鬼の両角(Fukase)と出会い、人生が変わり始める…。

 「彼が初めて買ったCDが僕たちの初アルバムだと言われ、驚きました」

 偶然以外の何か因縁めいたものを菅田には感じたという。

 ヒット曲を連発し、NHK紅白歌合戦の常連となるも、「売れなくて苦しんだ時期は長かった。泥水をすするような」と打ち明ける。

 「好きな音楽で生きていく」と決意し、21歳でバンド「世界の終わり」を結成。その名の由来は言葉通り、「絶望し、世界の終わりだ…。そう思ったとき、そばにいた仲間と始めたバンドだから」。

 地方の音楽コンテストでビリになり、「審査員から『バンド名が暗い。変えた方がいいよ』と批判もされました」。だが、絶望の中でも希望や勇気を振り絞り、楽曲に込め、力強く伸びやかな唯一無二の声で歌い続けた。

 6年前の日産スタジアム公演は今も語り草だ。

 「ビリでも日本で一番大きなステージに立っています」。そして7万人に向かってこう叫んだ。「みんなも負けるな!」と。

 「俳優に挑戦できたのもメンバーのおかげ」と感謝し、「ありがたさを実感できた」と改めて振り返る。

 「バンドでは責任の重さは4分の1ずつ支え合えるが、俳優は一人。責任はすべて自分にある」。そう覚悟を固めた日から演技を基礎から学び、家でも練習。歌と同様、ストイックさは変わらない。

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