【ぴいぷる】映画監督・細田守 夏休みアニメの伝統を守りたい 最新作「竜とそばかすの姫」16日公開 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【ぴいぷる】映画監督・細田守 夏休みアニメの伝統を守りたい 最新作「竜とそばかすの姫」16日公開 (1/2ページ)

 「夏は子供や若者たちが最も成長する。この季節に向けて照準を絞り、新作を製作することは、アニメ監督としての責務だと思ってやってきました」

 夏休み、アニメを見に映画館に行く-。日本の“風物詩”として定着しつつあるこの現象。それを支えた宮崎駿監督率いるスタジオジブリが新作製作から離れて久しいなか、「この“伝統”を守っていきたい」。使命のように感じているという。

 「製作には時間も手間もかかります。高いクオリティーを保ちながら、テーマが古びていかないように腐心する。このぎりぎりが3年なんです」

 2006年夏の「時をかける少女」から、18年夏の「未来のミライ」まで計5本。「3年に1本のペースを守っているでしょう。すべて夏休み公開で」

 そして今年。16日公開の「竜とそばかすの姫」もきっちり“中3年”だ。

 「新作の構想? 実は30年前にさかのぼるんです」

 クリエーターを志し、金沢の美大を卒業して上京。東映動画(現東映アニメーション)に入社するも、「創作の過酷な現場を目の当たりにし、この仕事を続けていけるのか」と悩む日々が続く。

 そんな頃、出合ったのが、ディズニーのアニメ大作「美女と野獣」(1991年)だった。

 「衝撃を受けました。自分もいつかこんな作品を作りたい…。それまではどんなにつらくても辞めるわけにはいかない」。映画館を出るや、そう決意していた。

 その思いを忘れず、ずっと温め、昇華させたのが「竜とそばかす-」だ。

 ヒロインの女子高生・すず(17)は、幼い頃、母を事故で亡くす。母とともに歌うことが何よりも好きだったが、死を境に歌えなくなり、父との間にも溝が生まれていく。ある日、世界で50億人以上が集う巨大ネット空間、仮想世界〈U〉に「ベル」(すず)というキャラクターで参加し、歌を披露するや一躍スターダムに。そこに突然、竜が現れ…。

 「今という時代、『美女と野獣』の世界観をネット空間の中で描けないだろうか」

 そう考えた。

 「課題は、普段みんなが使っているネットの世界の内側を、どれだけリアルな映像で描写できるかでした」

 すず(美女)と獰猛な竜(野獣)の物語が展開するネット空間。息をのむ圧巻の映像がこれでもかと続く。

 「過去の作品で試してきたアニメ技術の集大成。ハリウッドの最新3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)にも負けていないはずです」

 「世界で戦えるアニメを作る」と覚悟を決め、業界大手「マッドハウス」から独立した齋藤優一郎プロデューサーと組み、「スタジオ地図」を創設した。それが10年前のこと。

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