【シネマパラダイス】ゲーム発映画と侮れない、ホラーの意義をとことん生かした異色作 「返校 言葉が消えた日」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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ゲーム発映画と侮れない、ホラーの意義をとことん生かした異色作 「返校 言葉が消えた日」

 台湾の大ヒットゲームを映画化した社会派ホラー。国民党による政権下の1962年、学校で起きた教師・生徒への迫害事件と、原因を作った密告の真相に迫る。2019年に台湾映画でナンバーワンヒットとなり、第56回金馬奨(台湾アカデミー賞)では主要12部門にノミネートされ、5部門受賞した。監督は最優秀新人監督賞受賞のジョン・スー。1時間43分。30日公開。

 ある放課後、いつの間にか眠っていた女子高生ファン(ワン・ジン)が目を覚ますと、校内から人けが完全に消えていた。さまよううち、彼女にひそかに思いを寄せる男子生徒と出会い、2人は必死で脱出を試みるが-。

 【ホンネ】人けのない学校、忍び寄る魔物の影、血の匂い…。少しずつ体感温度が下がり、恐怖が増大していく。安易なゲーム発映画と侮れない、ホラーの意義をとことん生かした異色作。当時の人々の鬱屈や恐怖を追体験させられ、そこに絡む恋心にグサリとヤラれる。 ★★★★ (映画評論家・折田千鶴子)

 ★5つで満点 ☆=星半分

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