【シネマパラダイス】優しく強く背中を押してくれる佳作 「岬のマヨイガ」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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優しく強く背中を押してくれる佳作 「岬のマヨイガ」

 児童文学作家、柏葉幸子の同名小説をアニメーション映画化。岩手を舞台に、行く当てのない2人の少女が、優しいおばあちゃんに出会い、不思議な古民家で暮らし始めるファンタジー。主演に芦田愛菜。監督は川面真也。27日公開。1時間45分。

 家を飛び出した17歳のユイ(芦田)と、身寄りがなく声を失った8歳のひより(粟野咲莉)は、東日本大震災の避難所でおばあちゃんのキワさん(大竹しのぶ)に引き取られ、岬の古民家で暮らすことに。そこにキワさんに呼ばれ、“ふしぎっと”と呼ばれる妖怪たちが訪ねてくる。

 【ホンネ】緑豊かな自然、不思議な古民家やキワさんに包まれ、癒されていく感覚に。いまなお被災地の人々の消えぬ悲しみがファンタジー的に、かつリアルに表現され胸を突かれる。“悲しみや恨み”を食う化け物と闘う終盤、笛の音にどっと涙があふれ…。優しく強く背中を押してくれる佳作。 ★★★★(映画評論家・折田千鶴子)

 ★5つで満点、☆=星半分

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