子供のころから、エンジンが大好きだ。始まりはタミヤ製の電動ラジコンで、中学生の頃には小さなエンジンが付いた、Uコン飛行機というものを買ってもらった。
自分だけで初めてエンジンを始動させた瞬間は今でも覚えている。けたたましい排気音とともに、小さなマフラーから勢いよく煙が吐き出され、それが昭和の青い空に立ち上っていった。
ラジコンエンジンの排ガスは独特の香ばしさで、それが電動ラジコンとは「桁違い」の迫力であった。私がエンジン、それもガソリンを燃やす「内燃機関」にとりつかれた瞬間である。まさに「火遊び」の始まりだ。
高校になり、200ccのオフロードバイクをすぐに買った。今ではチェーンソーや芝刈り機用以外は絶滅している、煙がたくさん出る2ストエンジンというやつだ。
普通の自動車などに使われるエンジンは4ストエンジンである。2ストエンジンはシンプルな機構なのでオーバーホールや改造が容易であった。
当然のように、バイクの先輩らから教わりながら、そのエンジンを改造した。だが直線における瞬発的なパワーは上がったものの、燃費や特性が悪くなり、実際の走りには悪影響が出た。結局ノーマルに戻すこととなる。
若いころから、いろいろと懲りない性分のようで、20代前半になると、スポーツカーのエンジンを改造してアマチュアレースに参加する。