【テリー伊藤 狸の皮算用】パラ五輪で終わらせない…考えたい「心のバリアフリー」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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パラ五輪で終わらせない…考えたい「心のバリアフリー」

  東京五輪の卓球男子団体で、日本が韓国を破って銅メダルを獲得した瞬間、若手の張本智和選手が先輩の水谷隼先輩のところに猛ダッシュして抱きついた。試合中も水谷選手のサングラスを拭くなどサポートをしていた。こういったシーンを見て、水谷選手は後輩から慕われているんだなと思ったものだ。

 そんな水谷選手が「トークィーンズ」(フジ系)という番組で、卓球界の恋愛事情をぶっちゃけていた。いわく、「卓球選手は卓球選手と結婚するんです。僕の妻も元卓球選手」「つき合っていた人がほかの選手とつき合うのはしょっちゅう」「混合ダブルスで彼女が対戦相手になったり、元カノとペアを組んだり」などなど。

 人望があり、混合ダブルスでは金メダルを獲得した水谷選手の言葉には説得力があるね。これ、いわば職場恋愛だ。肉体的に優れた男女だから、恋心を持ったり、性の衝動にかられるのも不思議ではない。

 同じことはパラリンピックの選手にもいえるんじゃないか。パラリンピックの中継では、相変わらず選手たちに対して、「障害に打ち勝って感動しました」なんて言葉が飛び交っていた。

 今回、「パラリンピック応援大使」を仰せつかった私は、選手と話をする機会も多かった。よく言っていたのが、「いい人だ」という目でインタビューされることが窮屈だということ。彼ら彼女らも美人やイケメンを見たら、「この人のために勝つぞ」と思うこともある。恋愛事情とか、もっと伝えてもいいんじゃないか。

 アフリカの女子200メートル走(視覚障害)の選手が、レース直後に伴走者からプロポーズされ、OKしたシーンがあった。こういうこと、日本でもあってほしいね。

 「あの選手、エッチなこと妄想するのが好きなんだ」ということが伝わったら、私たちももっと身近に感じるはず。そういうことが本当のつき合いにもつながるんじゃないか。

 パラリンピックが終わって、また壁が出てきてしまっていけない。車椅子が通れる道を増やすことだけがバリアフリーではない。心のバリアフリーも考えてほしい。

 肉体の極限に挑む鉄人レースのトライアスロン男子(視覚障害)で見事に銅メダルを獲得した米岡聡選手とは、LINEで「今度、メシ食いに行こう」と言い合える関係だ。この米岡選手の伴走を駒沢公園でしたことがある。500メートルも走ったら、もうついていけなくなった。私が伴走してもらうという情けない形になった。そういう経験もすごく貴重だった。

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