【ぴいぷる】俳優、ダンサー・森山未來 時代を映す表現者 21歳の役作りのため「何でもやりました」 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【ぴいぷる】俳優、ダンサー・森山未來 時代を映す表現者 21歳の役作りのため「何でもやりました」 (1/2ページ)

 「若い頃は『とがっている』。そう言われたこともあります。それまでの人生で見てきた経験や知識などが少ないのだから、周りから『鋭い』『鋭角だ』と感じられてもしようがなかったのでしょうね。言葉足らずだったこともあるでしょうし」

 10代で天才と呼ばれ、唯一無二の存在感を放ち続けてきた彼も37歳になった。若さゆえのとがった鋭利さは消え、こんな本音を素直に打ち明ける余裕と風格を身にまとっていた。

 「大人になるとはどういうことか」。そう問うと丁寧に言葉を選び、こう自己分析した。

 「ポジティブにとらえれば、横綱相撲がとれること。強引に自分の土俵に引きずり込むのではなく、常に相手の土俵に合わせて勝負し、最後は自分の理想の勝ち方ができるような…」

 新作映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」(5日公開)では、21歳から46歳までの主人公=ボクを演じた。

 「2020年。46歳の場面から撮り始め、徐々に21歳まで若返っていくシーンを撮影していきました」

 映像業界を渡り歩く若者の物語。と言っても甘い青春ものではない。

 「恋愛や仕事。複雑な職場の人間関係などを通じ、大人になる。その内面の変化を見てほしいのですが、顔を若返らせるために今回の撮影では何でもやりましたよ」

 それを「『ベンジャミン・バトン』みたいでしょう」と例えた。ハリウッドスター、ブラッド・ピットが、老人から赤ちゃんへと年齢が逆行する主人公を演じた映画だ。

 若返っていく顔はブラッド・ピットのようにCG技術を?

 「CGのみに頼るのは嫌で、自分でできる若返りのアプローチは可能な限り試みました」

 21歳の頬がふっくらしたあの顔は?

 「ヒアルロン酸を注入したり。僕は自然のまま年を取りたいと考えているから、普段は若作りはしないので大変でした」と吐露した。

 四半世紀の若返りをわずか1カ月半で撮ったというから驚きだ。

 昨年、国内の映画賞を総なめにした「アンダードッグ」。“咬ませ犬”として生きる壮絶なプロボクサーを熱演した。

 よろいのような筋肉をまとった姿と、新作の中で見せるひ弱な21歳は、まるで別人だ。

 「今回は戦わないので筋肉はすべて落としました」。命を削るかのように一作一作に懸けてきたという。

 社会現象にもなった出世作「世界の中心で、愛をさけぶ」で時代の寵児となった。そのとき19歳。

 高校の同級生の恋人(長澤まさみ)を失う難役をドラマチックに演じ、“俳優の王道”を歩む運命を周囲に印象付けた。だが、本人は違う受け止め方をしていたようだ。

 「どうしてもこの強烈なイメージが付きまとってしまって」。売れっ子の宿命ともいえる「世間からのレッテルに悩み続けた」と打ち明ける。

 約6年後、主演した深夜の恋愛ドラマ「モテキ」は流行語にも選ばれ、劇場版も作られるほどの人気に。

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