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愛原実花、お姫様2役で奮闘! 硬軟演じ分け 明治座「巴御前」

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愛原実花、お姫様2役で奮闘! 硬軟演じ分け 明治座「巴御前」

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愛原実花  劇作・演出家つかこうへいさん(享年62)の愛娘で元宝塚雪組トップ娘役出身の女優、愛原実花(27)が、東京・日本橋浜町の明治座8月公演「巴御前」(4日初日)に、お姫様2役を演じ分ける熱演で挑む。

 源平対立の時代。主演の黒木メイサ(25)が扮する女性自衛隊員、朝陽(あさひ)が現代からタイムスリップ、平家相手に奮戦する木曽義仲を助け、壮絶な戦いを繰り広げる。愛原は、1幕で義仲の妻・葵御前、2幕では源義経の愛人、静御前で登場する。

 「どちらもお姫様のイメージですが、葵は女武者姿で最初は現われますし、元気で若々しい。静は落ち着いた大人の女性です」と愛原。戦国時代の女性らしく、男性を支えて尽くす女性に描かれる。タイムスリップしてきた朝陽には理解できないところだという。「セリフやテンポの強弱などで、その時代を生きた女性の硬軟両面を、黒木さんとは対照に、今と異なる姿でお見せできれば」

 そこは、宝塚で得た様式美や大芝居の経験が活かせる。しかも見どころは、2役とも相手をかばって死ぬシーン。「どちらも、慕う男性に抱かれてこと切れます。同じに見えないよう工夫しています」。1幕の葵は、ハードな演技スタイルで知られる的場浩司(44)演じる義仲の胸で、2幕の静は若手イケメン俳優、堀井新太(21)演じる義経の胸で。2人とは初共演だ。

 7年在籍した宝塚を退団してまだ4年目。「巴御前」では演出の岡村俊一氏や、源頼朝役で出演する西岡徳馬(66)ら、つかさんと縁深い人が多い。「宝塚在団中や、辞めて女優になりたてのころは、演劇人としての父を意識したことはなかったのですが、改めて父を知る方々から父のことを聞く機会が増えて、いろいろ感じたり、娘であったことを感謝する気持ちになりました」

 本格女優へ邁進中。次の舞台にミュージカル『スクルージ』(12月、赤坂ACTシアター)が決まっている。が、泉下(せんか)のつかさんが待ち兼ねているのは、つか作品への愛娘の出演ではないだろうか。「巴御前」は25日まで。 (演劇コラムニスト・石井啓夫)

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