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【人たらしの極意】人生の節目に吉田拓郎の歌があった フォークの聖地「つま恋」閉鎖

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【人たらしの極意】人生の節目に吉田拓郎の歌があった フォークの聖地「つま恋」閉鎖

 私の生まれ育った実家から歩いていける静岡県掛川市の「ヤマハリゾート つま恋」が12月25日をもって閉鎖することになった。つま恋といえばフォークの聖地であり、真っ先に思い浮かぶのが吉田拓郎だ。

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 1975年8月2〜3日、拓郎はかぐや姫とともに初めてつま恋で12時間にわたるオールナイトコンサートを開いた。私はVAN JACKETに勤めていた元妻と友人夫妻の4人で、夜っぴて見た。85年7月27〜28日の「ONE LAST NIGHT」は若い愛人と2人で見た。

 そして、2006年9月23日、再びかぐや姫と共演した拓郎を男友達10人と見届けた。中島みゆきがサプライズゲストで登場し、かつて拓郎のために書いた「永遠の嘘をついてくれ」をデュエットした。2度目の離婚後だった私は、心にしみた…。人生の折々に拓郎の歌が近くにあった。

 拓郎の体調悪化が伝えられていた頃で、私は会場にいたNHKのクルーから取材を受け、ポツリと答えた。「寂しくなったとき、拓郎の歌を聴くんだ。恥ずかしいから誰にも言わなかったけど」

 NHK−BSでライブが放送された際、作家の重松清さんのコメントとともに私の戯れ言も流れた。その重松さんと、14年7月、東京国際フォーラムの拓郎コンサートで偶然にも前後の座席になった。私は思い切って、「重松さん、拓郎のことを文学として書いてください」とお願いした。

 幼い頃から知る私の遠縁の松井三郎掛川市長は、つま恋閉鎖の報に「残念!」とコメントしたが、後から気づく寝小便だ。しかし、何とか“つま恋”の名を残すべく戦略を練っているらしい。

 拓郎は10月3日と19日、不死鳥のように東京国際フォーラムに立つ。つま恋への思いは語られるだろうか。 (出版プロデューサー)

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